Saturday, October 29, 2005

外人と外国人

 「今更なに?」と思われるかもしれませんが、少し引っかかるコトがあったので書きたいと思います。先日、受講した教職課題演習の中で「おや?」と感じたのがきっかけです。

 先日の教職課題演習では英文科の学生が多く、英語教育やら異文化間コミュニケーションをテーマにしたものが多くありました。その中で、発表者のほとんどが「外人」という言葉を使っていました。

 私は、「外人」は差別用語だと信じきっておりましたので、これほど、しかも、英文科で、教員免許を取得しようとしている人達が「外人」と発言することに驚きました。私が「外人」を差別用語だと認識したきっかけは、確か、TVで放送されていたのを聞いたものだと思います。情報源は何か、すっかり覚えていませんが、確か、TVです。

 実際、コレが差別用語かどうかを確認したわけではありませんので、私自身がコレを指摘することはしませんでしたが、一人の女性が手を挙げました。

 彼女は自身の経験から、「イヤな顔をされた」と話をし、外国人にとっては「イヤな言葉」なのだということを話してくれました。この記事を書くに当り、ネットで「外人と外国人」を検索し、差別用語なのか、どのように嫌がられているのかをわずかながら見ることができました。ほとんどは彼女が話した内容に沿ったもので「イヤな言葉」、「疎外感」、「aline」の意味合いが強いようです。

 発表者のひとりが「foreigner」を引き合いに出して説明しましたが、コレは全く的外れな返答だと思いました。確かに、単語の意味としては間違っていないし、それなら「aline」はどうですか?と質問したかったが、火に油を注ぎそうなので止めました。ここでの問題は受け取る側の気持ちなのです。

 受け取る側の気持ちと単語の意味は必ずしも一致しないことは、あの場にいたほとんどの人が理解しているはずです。しかも、英語教育に携わろうと考えている人間なら敏感にならなければいけないコトなのではないでしょうか。ほとんどの人が定期的に外国人とコンタクトをとっているはずです。英語でコミュニケーションをとっているので見えにくいのかもしれませんが、子どもたちに教える場合は日本語も多少なりとも含まれるはずです。どうも教授法や教え方等のスキルの部分ばかりに目がいってしまっているような気がしてなりません。確かにスキルは大切な武器なのは理解していますが、「外人と外国人」はそれ以前の問題だと思っています。

 では、なぜ「外人」がダメなのか、それはイヤな顔をした当事者に尋ねるのが一番よいのでしょうが、少し調べた結果、こういうコトもひとつの回答ではないのかというものがありましたので書きたいと思います。

 恥かしながら、はじめて辞書で「外人」を調べました。(調べ先:Yahoo!辞書-大辞泉-)
 1. 外国人。特に、欧米人をいう。 2. 仲間以外の人。他人。
 おそらく、2の意味がイヤな顔をさせる原因ではないかと思いました。なぜこんな意味を知っているのかと疑問もありますが、頻繁に聞く、自分を指す言葉を調べるのは自然なことでないでしょうか?ほとんどの日本人は1の意味で使っているのにも関わらず、辞書を見るとそれだけでない。これを見て、知って少し不安になったのではないでしょうか?おそらく2の意味を知っている日本人は少ないのではないでしょうか。私は今回はじめて知りました。因みに「外国人」は、"その国の国籍を持たない人。外人。法律用語としては、外国の国籍を持つ者と無国籍の者をいう。"。

 これならば「外国人にしましょう」と考えるのも頷けます。

 少なくとも、あの場にいた人たちは問題意識を持つことができたことでしょう。私のように調べて、自分なりにでも答えを見つけようとしている人もいるでしょう。「他人のフリ見て、我がフリ直せ」ですね。

Friday, October 28, 2005

Re: 呼び出し…

 先日、お世話になった前の大学の教授に呼び出しをくらったと書きましたが、今週の月曜日に研究室に行ってきました。私が恐れていたことはなく、近状等を報告し、雑談して帰ってきました。

 私はとてもよい先生にめぐり合えたと思います。卒業しても、連絡をくれたり、話を聞いてくれたり、ゴハンをおごってもらったりと… それだけじゃないですけれどもね。

 とにかく、ありがと、先生。

Thursday, October 27, 2005

山口県防府市の多々良学園が経営破綻 負債総額71億円

朝日新聞の記事。以下、引用
山口県防府市の多々良学園が経営破綻 負債総額71億円

2005年10月26日20時41分

 山口県防府市の私立多々良学園高校などを経営する学校法人多々良学園(中村見自(けんじ)理事長)は26日、民事再生法の適用を東京地裁に申請し、保全命令を受けたと発表した。負債総額は約71億円(3月末現在)。文部科学省によると、高校を経営する学校法人への同法適用は、把握している限り全国初という。

 同法人によると、同校では少子化で89年をピークに生徒数が減り、授業料などの収入が減少。旧校舎の老朽化で99年に移転計画を立て、04年4月に全面移転したが、多額の有利子負債の返済で資金繰りが悪化した。

 03~04年に金融機関から約73億円の融資を受け、総額約85億円の移転工事に取り組んだ。野球場や人工芝のサッカー場を備えた新校舎が完成したが、30億円を予定した寄付金が3億円しか集まらなかったという。

 同校は今後も通常通り授業を続け、来年度の募集も例年通りという。中村理事長は「相当の額を寄付に頼る計画に無理があった。生徒や保護者に心配をかけ、深くおわびする」と陳謝した。

 代理人の弁護士によると、債権者は約50社で、27日に同校で債権者説明会を予定。今後は他の学校法人をスポンサーとして募る。「旧経営陣に対し、損害賠償など法的責任を問う必要があるか調査する」と話した。

 同校は普通科と総合学科に計約800人の生徒が在籍中。教職員は94人。スポーツが盛んで、特にサッカー部は前回の全国高校選手権で8強入りしている。同法人は同市内で付属幼稚園も経営している。
 多々良学園って聞いたことがあるなと思っていたら、サッカーが強いところなのですね。高校を経営する学校法人への、民事再生法の適応は初らしいです。少子化、スポーツへの傾斜、経営プランの見積もりの甘さが重なっての事態だと思っています。

 怖い時代ですね。

Friday, October 14, 2005

囲碁で養う考える力

 おそらく、こういった取り組みは前々から行われていたと思う。囲碁であれ、将棋であれ、チェスであれ、算盤であれ。今回注目すべきは「単位」として認定されたことだろう。自分が学生で履修する資格があるならば履修すると思う。

東大、「囲碁で養う考える力」を開講 : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 東京大学は今月、日本棋院のプロ棋士を講師に招き、全学自由研究ゼミナール「囲碁で養う考える力」を開講する。対象学生は教養学部1、2年生で、原則初心者。

 授業は来年1月まで計13回行われ、2単位が認定される。同ゼミナールではこれまでも囲碁の授業が行われたことがあるが、プロ棋士による本格的な指導は初めて。

 教育現場での囲碁の普及を進めていた加藤正夫・前日本棋院理事長が東大に提案して実現した。講師は石倉昇九段、黒滝正憲七段、梅沢由香里五段の3人。授業は18日から始まり、マナーやルールの入門編から、19路盤での対局まで指導する。
 このような相手ありき、ルールありきの攻防の術は、経済には必要不可欠の要素だ。最近の株の問題などもすべてこの原則に則っている。自分としては、小学校や中学校でこのような授業をする方がよいのではないかと、密かに思った。密かにである…

 就職試験でこのようなロールプレイングを課せられたことがある。もっと単純なものだったが、その場でルールを説明されて、目的を設定され、何人かでチームを組んで行った。どこを押さえれば一番効率がよいか、相手の出方を予測し、どれだけ自分たちの望むような動きができるか、など色々な能力、すなわち考え方をこのゲームで見ることができる。このような力を新たに欲しいのか、それともこのような力を持っていないとやっていけないのか、分からないが、確実に選考の基準になっている。求められる能力・力なのである。

 私が、小中学生だった頃、OX(まるばつ)ゲームや7・5・3(しち・ご・さん)なるゲームがあった。これも、囲碁や将棋ほどではないが、考える力を養うイイ題材だと、今思った。今の小中学生はやっているのだろうか?こういったゲームを。それとも、もっとすごいのやっているのかしら?知っている人がいたら教えて頂きたい。

 低年齢で、「相手を出し抜く」「相手の裏をかく」などのネガティブな面が増長するのではないかと懸念する声も聞こえてきそうだが、モノの考え方の順列・プロセスはこの時期に確立されると思う。その確立されたプロセスを高校生ならまだしも、大学生が変える、習得するということは、かなりの労力を伴うのではないだろうか?

 語学然り、モノの考え方などは経験がモノをいうと考えている。1日2日で身につくようなものではないと。そうなると、小学校・中学校が過密になってしまうので、習得の労力などを考慮した抜本的なカリキュラム改革も検討しなければいけない時期なのかもしれない。

 今、ANNの「報道ステーション」を見ながら書いている。今話題のMACアセットマネジメント(通称:村上ファンド)の村上世彰さんが出演している。最近、露出が多く、彼の話を聞く機会が増えた。実に理路整然と、的確に、時にはぐらかしながら、冗談も交えて質問に答えている。ホリエモンや三木谷さんと比べて、個人的には好感の持てる、自分にできるなら真似したい話し方だ。正直、嫉妬する。個人的な経験からも、上記で述べたような力を、もしくはこのような力を習得できるだけの下地を義務教育で培えられたらと思う。

 如何なものでしょう?

Thursday, October 13, 2005

連帯責任で丸刈り

毎日新聞の記事より。以下、引用
校則違反:テニス部員が連帯責任で丸刈り 福岡の中学

 福岡県宮田町の町立宮田中(山本俊一校長、生徒280人)で、男子テニス部員が校則違反した連帯責任を取り、1、2年の部員7人全員が頭髪を丸刈りにしたことが分かった。連帯責任を指導しバリカンで7人の頭を刈った顧問の男性教諭(27)は保護者の抗議を受け「行き過ぎた指導だった」と謝罪した。

 山本校長によると、9月26日、部員の1人が校則で持ち込みを禁止されている携帯電話を学校に持参し、担任から注意された。部員は顧問に「校則違反の責任を取って丸刈りにする」と申し出た。日ごろ部員に連帯責任を説いている顧問が「みんなでどうするか」と聞き、7人は話し合って丸刈りにすることを決めた。顧問が念押しすると、2人が嫌がったが、再び7人で話し合って丸刈りを決めた。27日の放課後に学校内で顧問が7人を集め、バリカンでそれぞれ希望の厚さに調節して丸刈りにした。

 その際、女性講師(24)が髪を刈られる部員たちをデジタルカメラで撮影した。女性講師は学校行事などの写真担当をしていて、事情を知らずに撮影したという。

 28日朝、保護者の1人が顧問に「連帯責任で丸刈りは行きすぎだ」と抗議した。報告を受けた山本校長が行きすぎた指導を注意し、講師にも軽率な行為を注意した。同日夜に顧問は一人で保護者宅を回り謝罪した。

 山本校長は「校則違反は1人に指導すれば済むこと。連帯責任を問わないように徹底する」と話した。
 福岡の中学での話らしい。いくつか理解し難いことがある。まず、携帯電話持ち込み禁止という校則。最近では小学校や中学校では子どもに発信機を取り付けて安全管理を行うことろもある。携帯電話はその前の手段として効果があると思うのだが、おそらく、「生徒が授業中などに使用し進捗の妨げになる」との理由で持ち込み事体を禁止しているのだろう。そろそろ、規制ばかりでなく、どれだけ許すかといった考え方を持ち込まないと時代遅れになってしまうと危惧している。どこかの小学校でDocomoの社員が携帯電話の使い方なる講習を学校で行っていたと思う。もはや、「携帯を使うな」は無理な話になってきている。どこかで、変な「バクハツ」が起きる前に前者の考えを導入したほうがよいのではないだろうか。

 そして、連帯責任。この顧問の男性教諭は日頃から連帯責任をしいているらしい。仲間内で規律を作れということだと思う。今回は対象の部員が自ら丸刈りを申し出たらしい。それに対して「みんなでどうするか?」と聞いたようだ。連帯責任を説いているのならば、なぜ「みんなでどうするか?」と生徒に問うのだろう?自発的に言葉が出てくるのを待つ時間を作らせることも必要だったのではないか?丸刈りは翌日実行されている。生徒だけで話をする時間を持つことができたと思う。そして、連帯責任を問うなら監督する立場にある男性教諭も何らかの罰則を受けなければならないと思う。この場合だったら、一緒に丸刈りになるべきだ。それができないなら中途半端な連帯責任を問うべきでない。

 一番訳が分からないのは、髪を刈られる部員達をデジカメで撮っていた女性教諭。部活の行事か何かと勘違いしていたのだと思う、そうであると信じたい。しかし、男性教諭はなぜ何も言わなかったのだろう?その場にいなかったのだろうか?それとも許容範囲だと思ったのだろうか?感じからすると笑い声のあるなかで丸刈りの儀式が行われたのではないかと想像できなくもない。

Tuesday, October 11, 2005

工学系女子は厳しい!? プロの研究者1~2%

 理工系の学会で組織する男女共同参画学協会連絡会の調査結果らしい。学生会員と一般会員の男女比率に乖離があるとのこと。しかし、大学院に進学する者はほとんど全ての人が何らかの学会に所属するのが当たり前である。発表の機会は学会に所属していないとないためである。そのため、院生の会員率というのはほぼ100%だと思う。

工学系女子は厳しい!? プロの研究者1~2% : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 工学系の女子大学院生がプロの研究者になる道は、生物・医薬系に比べはるかに厳しい――こんな実態が、理工系の学会で組織する男女共同参画学協会連絡会による調査でわかった。43学会(会員計約40万人)を調査。大学院生などの学生会員と、大学や企業、研究所などの研究職からなる一般会員についてそれぞれ女性が占める割合を学会ごとに算出した。

 生物・医薬系では女子学生は30%、一般で10~20%が女性だった。これに対し、土木や機械系では女子学生が5~10%いるのに一般になると1~2%と極端に低く、大学院まで進んだものの、一般会員である研究職には就けない傾向がうかがえた。
 ここでの大学院とは博士課程を指すのか修士課程を指すのか分からないが、今は修士課程では研究職に就くのは難しい。これは男女を問わずである。特に工学系は大学院への進学率も高く、学部卒のほうが珍しいくらいだ。即ち、修士課程で修了する工学系の学生が一番多いということになる。一昔前は、院へ行けば研究職に就くのが当たり前のように思われてきたようだが、今は違う。深い知識をもつ者だからこそ、マーケティングや企画などで活躍する人が多い。

 長くても2年単位でものを考える会社経営では、予測する力がモノをいう。利益を上げながら研究しなければならないので、無駄な投資は絶対にできな。そういったロスを最小限に抑えるためにも技術動向を考えられる人間が企画やマーケティングで働く必要がある。そして、近年のIT化により、技術力に差がつきにくくなってきたのも理由のひとつだろう。最近、高品質という言葉をあまり聞かなくなったと思う。一昔前は、同じ製品でもランクがあり、上位ランクは高品質を売りにしていたはずだ。特筆たる技術研究・開発が会社経営を圧迫し、にもかかわらず、大きな利益や宣伝にもならない。こういった、社会構造の変化も考えられる。

 特にこの記事で取り上げられている土木・機械系となると研究職の道は狭い。本当は、男女に関わらず研究者への道は険しいと言いたいところだが、特に土木・機械系は女性を排除する体質がまだある。

Monday, October 10, 2005

呼び出し… Part II

 普通に使っている「呼び出し」とは違ったニュアンスなのですが、土曜日に友達の結婚式がありました。こんなビックイベントでもない限り、学生時分の仲間が集まることはなくりました。

 ちょっと、寂しいですが生活環境がホントに違う仲間達なので、久しぶりにいっぱいおしゃべりしました。近くの友達は、全くの異業種なのですが、友達の友達は同業者だったりして、互いにどれだけ忙しいか、変な競い合いをしていました。学生時分は全くつながりがなかったのに、こうして盛り上がって話しができるのは変な気分ですね。地元の友達ってのは、案外、そうなのかもね。

 年末か年始辺りに、また、「呼び出し」がありそうなので楽しみです。しかし、ご祝儀貧乏だなぁ…ε-(ーдー)

呼び出し…

 前の大学の教授に呼び出しをくらった…… 久しぶりだね、こんな感覚。期待半分、不安半分です。何のはなしだろう?来週末にでも研究室に顔を出してみるか。

Friday, October 07, 2005

小規模特認校

 「小規模特認校」なんてのがあるんですね。はじめて知りました。

「小規模特認校、高まる人気 都会に住み自然の中で学ぶ」
 都市で働きたい、だけど子どもは自然の中で学ばせたい――。そんな保護者の願いを、引っ越し不要でかなえてくれる小学校がある。校区外からの通学を認める「小規模特認校」。近年、東京や関西など大都市圏でも広がりつつある。市街地は緑が乏しく、少子化で家族間の触れあいも少ない。そんな「都会派」の欠点を補う学校に注目が集まっている。

◇バス30分、半数が「街の子」大阪府高槻市

 JRを利用すれば、大阪、京都両駅まで15分以内。大阪府高槻市はサラリーマン世帯を中心に人気が高いベッドタウンだ。

 泉あけみさん(46)は毎朝、出勤前に6年の昂基(こうき)君(11)を車で近くのバス停に送る。バスは30分余り走ると、京都府境に近い山あいに着いた。

 市立樫田小学校。03年度、市教委から小規模特認校の指定を受けた。全校児童は45人のうち23人が「街の子」だ。昂基君は4年生の時に転入してきた。「学校の近くで、図鑑でしか見たことのなかった昆虫を捕ったよ」と笑顔で話す。

 自宅は新興住宅地にあり、以前の小学校は市内有数の大規模校だった。あけみさんは「学習塾に習い事と、子どもに過度なストレスを与えたくない。自然の中で、のびのびと育てたかった」。

 夫婦共働き。「引っ越しも、転職もしなくて済む」のが、転入の決め手の一つになったという。

 年間に約5万円かかるバス代を除けば、特別な出費はない。「私学と異なり、お金をかけずに特別な授業を受けられるのでお得です」。バスやマイカーなど保護者の責任で送迎できることが、入学の条件だ。

 同小の売り物は、「縦割り編成」。総合学習では、3~6年生を3グループに分けている。田畑、河川、山林を「教室の一つ」ととらえた授業を進める。

 その一つの稲作は、地元農家から無償で借り受けた水田で、卒業まで毎年、田植えから稲刈りまで取り組む。赤松清校長(57)は「1年前と比べることで、天候の違いも分かるし、生物への関心も高まる」。お米は1年分の給食に回る。この秋は105キロを収穫した。

 毎秋に開く説明会では、小規模校だと競争が少なく、学力レベルが下がらないかと心配する保護者が多いという。

 同小は、全学年で外国人講師による英語授業を展開。毎週1回、「がんばりタイム」という時間を設け、児童の習熟度に応じて個別指導もする。

 子どもが少ないメリットについて、6年生10人を受け持つ担任の武藤亮教諭(29)は「どの授業も一度は質問が当たるので、個々の理解の程度が分かる」と話す。

 一方、1年生の担任の中川るり教諭(52)は「目が行き渡り、ついつい手助けしてしまう。自立心がなくなってはいけないので、過度の指導はしない」と心がける。

 特認校になる前の02年度の全校児童数は28人。人気は高まる。市教委は「教室も狭く、児童の受け入れは1学年10人が限度。それを超えると、小規模校の利点も薄れるので難しい」と話す。

◇福岡・神戸など、100万都市でも続々

 「特認校」は100万都市でも相次いで誕生している。

 福岡市・博多湾に浮かぶ(のこの)能古(のこの)島(西区)。この春、市立能古小学校は「海っ子スクール」の愛称で特認校になった。5人の児童が新しく仲間入りした。

 新興住宅地の対岸までフェリーで約10分。最寄りの地下鉄の駅から、九州最大の繁華街・天神まで15分ほどで着く。在校生の保護者も対岸に通う会社員が大半だ。

 島の自然を生かした授業が特色だ。地元漁師の漁船に乗って海の汚染を調べたり、魚介類をとったりする。近くの果樹園でミカンの栽培も手がける。

 志賀康弘教頭(50)は「保護者は40人学級よりも、少人数のほうが個別の指導を受けられると期待しているようだ」。

 神戸市は02年度に、北九州市は99年度に、広島市は98年度から特認校制度を導入した。

 神戸市灘区の六甲山小学校は全校児童35人のうち、27人は校区外の子どもたちだ。ケーブルカーやバスを利用して通学する。特認校になる前年の01年度の児童数は11人に過ぎなかった。

 「山の子タイム」と題し、近くの池でザリガニや小魚をとり、ジャガイモを植えることも。南馬進教頭(48)は「住まいを変えずに、ひと味違った教育を受けさせられるのが人気の秘密ではないか」と話す。

 東京都八王子市の恩方第二小学校は特認校の指定を受けた97年度の児童数は39人。今年度は52人と増えている。

 大阪府内では、河内長野市で00年度に始まり、来年度は和泉、柏原両市でも始まる。和泉市が9月に開いた体験学習会には、約50人の児童が参加した。同市教委は「予想以上の注目。家庭的な雰囲気の中で特色ある教育を打ち出したい」と意気込む。

 文部科学省教育制度改革室は「これまでは学校の統廃合や複式学級を防ぐ意味合いで取り入れる地方都市が多かったが、近年は『学校選択の自由化』の流れで、都市部でも選択肢のメニューに取り入れる自治体が増えている」と話している。



 《小規模特認校》 97年の文部省(当時)通知「通学区域制度の弾力的運用」に基づき、学校選択制の一つとして広がった。学校選択制は特色ある教育が進む長所と、学校の序列化が進み地域との連携が希薄になる短所が指摘される。市区町村教委は従来、地理的、身体的理由や、いじめなどの「相当の理由」がないと校区外への入学は原則として認めていなかった。
 この記事中にあるように、親御さんにとってはよい試みだと思います。都会に暮らしながらも、「子どもに自然を感じながら生活してもらいたい」という贅沢な悩みを解消する術のひとつです。子どもとしては、おそらくはじめは嫌がるでしょうね。私ならイヤがると思います。でも、きっと自然の中で生活する「良さ」を実感するでしょう。ギャップを一番、肌で感じているのは子どもたちなんですから……

学力向上は学校より塾・予備校

読売新聞の記事より。以下、引用
学力向上は学校より塾・予備校、親へのアンケで大差 読売新聞

 内閣府のアンケート調査で、「学力向上の面で、学校と学習塾・予備校のどちらが優れているか」を親に聞いたところ、学習塾・予備校を挙げた人が70.1%に上り、学校はわずか4.3%にとどまったことが6日、分かった。

 「学習塾・予備校」を選んだ理由(複数回答)は、「教え方がうまい」が64.6%、「受験に役立つ」が62.6%、「学習進度に応じた指導」が62.4%だった。ゆとり教育については、「見直すべきだ」が61.6%にのぼり、「継続すべきだ」は5.0%だった。

 調査は、内閣府が野村総合研究所に委託した。同研究所のインターネット調査のモニターのうち、小中高に通う子供を持つ親2万7306人の中から3620人を無作為に抽出し、1270人から回答を得た。
 学校の先生が、塾講師に「教え方」を学びに行く時代です。なにも不思議なことではないと思う。学習塾と学校の役割の差を考えれば、今の学校の問題が見えてくるのではないでしょうか?

Tuesday, October 04, 2005

教育ルネサンス:「教師力」セミナーの概要

 去る9/17に行われた「教師力」セミナーの記事が読売新聞にありました。その概要が教育ルネサンス:読売新聞で見ることができます。

 私は朝刊で見たのですが、乙武くんがこれに参加していてコメントを載せています。そして、驚いたのが小学校の免許を取得しようとしていること。「小学校教師目指し勉強中」ちょっと前に「教育に興味がある」ってなことを何かで読んだか、聞いたかした記憶が蘇りました。まさか、小学校教師を目指しているとは思ってもいませんでした。既に新宿区の教育アドバイザーとして活躍しているとのこと。乙武くんの視線で情報を発信し続けて欲しいです。

指導力不足:男性教諭を隔離部屋で研修

MSN-Mainichiの記事より。以下、引用
【教員】指導力不足の男性教諭を隔離部屋で研修 北海道

 北海道上川支庁管内の道立高の校長ら管理職3人が、「指導力不足」と認定した男性教諭(52)に対し、今春以降、生徒や同僚から隔離した部屋で研修を課したうえ、退職を促す発言を繰り返していたことが分かった。教諭は4日、札幌法務局と札幌弁護士会に人権救済の申し立てを行う。道教委は「研修の方法は学校の裁量に任せている」と話しているが、指導力不足教諭の再教育のあり方について議論を呼びそうだ。

 教諭は大阪府出身で、38歳で道の教員採用試験に合格し、2003年4月に同校に着任。同校は04年9月、指導力が不足しているとして英語担当と1年の副担任を外し、道教委は今年3月、指導力対象制度の対象教員に認定した。

 教諭によると、研修は指導力向上と職場復帰を目的に4月から始まった。研修部屋は同校1階の約10畳の書道準備室で、日中でもカーテンは閉じられたまま。外部との接触はほとんどなく、教諭は連日午前7時55分~午後4時40分、デスクで研修日誌を書く。課題は教師の心構えや生徒の指導方法などで、その都度、学校側が与えた。

 教頭と事務長はほぼ毎日、研修部屋を訪ねている。教頭らは7月下旬~9月上旬、教諭に「人間のカス。ゴロツキだ」と中傷する発言をしたほか、「最初からやめさせたいとみんな思っている。先生もPTAも」「転職先とか考えているか。不安じゃないか」などの発言を繰り返した。教諭はこれらの発言を録音していた。

 教諭は過去に勤務した学校で生徒に体罰を与えたとして処分を受けているが、校長は3月上旬、教諭に対し、「(次に問題を起こせば)懲戒免職だ。依願退職すれば退職金は出る」と述べたという。教諭は「職場復帰を目指してきたのに、どうしてその逆のことをしようとするのか」と憤る。

 研修は現在も続いている。管理職3人の発言は不当労働行為の疑いがあるが、この校長は「守秘義務を定めた地方公務員法に基づき、何も話をすることはできない」と言う。道教委教職員課の日下孝主幹は「管理職による中傷や退職強要発言については、何も聞いてはいない」と話している。
 JRの日勤教育を思い出した。目的も一緒だろうか?考えさせられる。

 前に北欧(スウェーデンかノルウェー)の教育現場のドキュメントを見たことがある。ここでは、先生はなりたい職業1位(確か)であり、志願者のモチベーションも高い。即ち、志として教育力・指導力を高めたいと思っている。先生同士で毎日のように教育について議論・討論しているようだ。こういった形は望ましいが、仕事量が多い日本の教師には負担にしかならないのだろう。先生に求めることは何か?ということを再確認しないと改善しないだろうなぁ……

Saturday, October 01, 2005

夜更かし…

 5時くらいに外へ出てみた。

 息が白い…、寒いわけだ。
 とりあえず、軽くストレッチ。
 あちこち、(― o ̄)コキッ( ̄o ―)コキッ
 やばいな、軽く腰イタイや(-"-;)

 なんか、花火があがっていたなぁ、体育祭か…
 なんて中途半端なときにやるんでしょう。
 来週は体育の日なのにさぁ。

 う~ん、今から寝るべきか、起きているべきか。
 12時くらいに起きられるなら、少しでも寝たほうがいいと思うんだけど…
 起きる自信はない。
 そうすると明日は地獄だなぁ。
 暗記もしなきゃいけんし、悩むなぁ…

 悩む…

 (_ _).。o○

 寝よう…