Tuesday, February 27, 2007

我慢しましょうよ……

 ほんとどうでもいい記事ですが……

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 試験官、いびきかき居眠り…福島県立医大の2次試験中

 いや確かに退屈なのです。分かります。私もやったことあります。本など読みながらやっている人もいたけれど、それはなにか違うと思い、本などは読まず、頑張って90分間、監督員をしていました。すごく退屈。時間のムダと思うよ、確かに。

 でもね、寝ちゃいかんでしょう。確かに、妙に心地よい空間になってしまうことは知っている。電車の中みたいな感じ。助手だからお金は出ないのかもしれないが、それも仕事でしょ?それと監視員は一人でないはず。起こそうよ。二人して寝てたのかしら……

脳のからくり

 「コマネチ大学」で広く知られるようになった竹内薫氏の脳科学勉強ノートである。

Amazon.co.jp: 脳のからくり―わくわくドキドキする脳の話

 ちょっと毛色の違う本であるが、中学生も脳科学に興味があるらしく、朝の読書の時間に何人か脳科学関係の本を読んでいたので勉強がてら。

 脳そのものではなく脳科学に焦点をおいているので、一読すると物足りなさがあるのだが「どのようなアプローチで脳の研究が行われているのか」ということを知ることが、渦巻く「脳」情報を精査する術になると思い、有益な入門書だと感じた。第1日(この本では章という言葉ではなく日という言葉を使っている)に「ゲーム脳」があげられている。これからはじまっていることが、私が「脳」情報を精査する術の入門書だと思った理由だ。

 平たい語りで読みやすいのだが、「意識と脳」の部分になるとチリチリしてくる。いくら平たく書かれていてもその哲学は難しい。

Thursday, February 22, 2007

自分の大事な子供を英語嫌いにさせてたまるか

 理にかなった英語学習法を提供してくれている。しかし、これが目新しいモノかどうか問われれば「非常に古典的なモノ」だと言わざるを得ない。本書でもシュリーマンや夏目漱石を引き合いにだしているように、素読、暗誦、多読をなぞる学習法だ。

Amazon.co.jp: 自分の大事な子供を英語嫌いにさせてたまるか―はじめて英語を学ぶ子供をもつ親のための本

 筆者は Graded Direct Method(GDM) で英語を教えていそうだが、それを止めて、この学習法を考えたらしい。個人的に直接教授法は効率が悪いと思っているので、筆者の考えは理解できる。それを考慮したうえでの学習法なので期待できる。

 個人的に興味があるのは「足し算の訳」だ。本書にも指摘があるが、スラッシュリーディングなどと違い、誰にでも簡単にできるというのがその理由だ。初学者には鬼門の自動詞、他動詞の区別や前置詞の理解に効果があると思う。

 ところどころ「ん?」と思う箇所があるが、それは GDM の考えがあるのだと思う。それに脳科学ということばが出てくるので余計に「ん?」となってしまう。認知言語学の本も合わせて読みたい。

Wednesday, February 21, 2007

シュタイナー教育を考える

 この本を読むと、シュタイナー教育の「奇抜な授業内容」に目がいってしまうが、それは大した問題ではない。シュタイナー教育の肝は「シュタイナーの人間観を理解しているか」それに尽きると述べている。

Amazon.co.jp: シュタイナー教育を考える―朝日カルチャーセンター講座

 奇抜な授業内容が大した問題ではないという理由は、英語などの語学教育には、第6講の「オイリュトミー」は意識的に採りいれられているというのがその心だ。第8講の「幾何の授業における主観から客観の流れ」もそうだ。70年代の授業から見ると奇抜なのだろう。現在の授業内容はシュタイナー教育でいう「主観から客観」の流れにシフトしてきたのではないかと思う。

 そうなると奇抜なのは、シュタイナーの人間観に則った時間軸設定だ。これは現在でも奇抜に写る。しかしこれも、発達心理学の研究成果とさほど違いがないように思える。ただ学校現場で実施されていないだけで、教員ならば理解しているはずだ。ではなぜこれが奇抜に写るのかというと「評価」の仕方に大きな違いがあるからだ。

 第2講にシュタイナー教育の人間観と目標が書かれているが、これは評価されるべきものだと考える。これがうまく教育現場になじめばシュタイナー教育の人間観を逸脱せず導入できる気がする。というか、別にシュタイナー教育の人間観にこだわる必要もないと思う。発達心理学の成果をうまく「学校教育における子どもの評価」に組み込むことができれば、先生にも子どもにもプラスになるのではないかと思う。

Saturday, February 17, 2007

シュタイナー教育

 一昨日、「シュタイナー教育を考える」という本を買ってきた。「シュタイナー」という言葉はよく見聞きしたのだが、全く理解していない。それで勉強がてら読んでみようかと思って買ってきた。まぁ、ブックオフで100円だったってこともあるが。そんなところへ、昨日の読売に以下の記事があった。あまりにシンクロしていて気持ち悪い。

千葉でシュタイナー教育…紹介者・子安さん開校へ : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 まだ本を読んでいないのでシュタイナー教育も子安氏の思いなどはわからないのだが、記事によると

 オーストリアの思想家ルドルフ・シュタイナー(1861~1925年)の理念に基づくシュタイナー教育は、小中高12年間の一貫教育で、子供の個性や成長に合わせ、“五感で学ぶ”ユニークな教育として知られる。
<略>
 担任はずっと同じ人が務める。算数や国語などは、時間割に配分するのでなく、その教科だけを毎日数週間続け、年間を通じて各教科を順番に学ぶ「エポック授業」という方式をとる。

ということらしい。

 いい感じに今の日本の教育動向に逆らっている。近頃は、殺伐とした事件やらなんやらが多く、現実的な教育理念が話されていたので、このように前向きな教育理念が話題になるのはよいことだ。買ってきた本もさっさと読んでしまおう。

Friday, February 16, 2007

三色ボールペンで読む日本語

 「三色ボールペンで読む日本語」というタイトルは間違いだと思う。斎藤氏の本ならば、これは「要約力」だ。

Amazon.co.jp: 三色ボールペンで読む日本語

 まずこの本を手にし直感的に思ったことは、マインドマップの作成手順に近いということだ。「赤 → 青」の順に枝葉が伸びる感覚だ。私はそう思ったので買わなかった。しかし、実際にやってみるとうまくいかない。なにがうまくいかなかったのかというと、「赤」が適切に引けない。

 それから購入して本書にある練習問題をやってみた。練習問題には斎藤氏の添削がつくからだ。それで分かったのは、「赤にすべきところに青を引いている」ということだった。もちろん、青は赤を包括するので間違いではないのだが、斎藤氏曰く、覚悟が足りないということらしい。もっと大胆にいかないかんなぁ。

 この方法の一番よいところは、色分けをルール化して提供していることだろう。情報の色分けは誰もが行っていることだと思う。しかし、なかなか定着してないのではないだろうか?これは個人の経験だが、カラフルになりすぎて「どの色が何を示しているのか」分からなくなってしまったことがあるし、「あっちの赤」と「こっちの赤」が違う定義になっていることもあった。

 この方法は目新しいものではない。本を読んだら何かしらの「足あと」を、誰もが残していると思う。私の場合はポストイットだった。やっぱり、本に「筆を入れる」ことに強い抵抗を感じていた。教科書や参考書の類は別であるが、書籍にはできなかった。しかし、ボールペンで線を引くと「クセ」になる。よく分からない感覚なのだが、なんかイイ。

視点・論点 「私の英語教育論」

 Gregory Clark氏による英語教育論。彼の理念には賛同したい。

 彼はモチベーションとインセンティブを軸に英語教育の理念を示した。一応に押し付ける英語教育ではモチベーションを持たせにくい。日本という国柄を考えたときに、英語の必要性と、それを身につけることのインセンティブが不明瞭で弱いという。これが、英語習得に関するモチベーションの低下を招いているという。

 そこで彼は大学からの外国語教育の充実を考えた方がよいのではないかという。それは、「ダブル専攻」という考えだ。海外の大学では主流なのかどうか分からないが、日本では聞かない。「あるところにはあるだろう」という程度だろう。

 これならば、自分の戦略に則った言語を習得する術が増え、インセンティブを実感し、必然的にモチベーションもあがるという。ごもっともだ。

 これを実現するためには進学の道を広くせねばならないと思う。彼は、受験科目に英語(外国語)を外すのがよいという。今現在でも進学する際、英語(外国語)が足枷になる場合がある。外国語が苦手なために道が狭められたら本末転倒だ。最近の理数離れを食い止める効果もあると個人的には思う。

 英語を受験科目から外すと「ますます勉強しなくなるではないか」という反論が必ずあるが、この議論をする場合、これらの意見とは出発点が全く違うので無視する。ここでは教えないとは言っていない。

 では中学英語をどうするかとなるが、「中学英語は外国語を習得するための土台と定義したほうがよいのではないか」と彼はいっているように思う。高校は選択科目でよいといっていた。現在の英語教育論とは逆に「ゆるく」なっているが、その実、子どもには重い責任を背負わせている。

Monday, February 12, 2007

新聞の1面をザックリみる Newseum

 新聞の1面(字はこれであっているのだろうか?)はニュースの顔だと思う。そのレイアウトも情報の一部だ。

Newseum | Today's Front Pages | Gallery View

 なかなか見ることのできない海外の新聞の1面をザックリみることができる。しかもpdfも配布しているので印刷もきれいにできる。これはスゴイ。