Sunday, June 29, 2008

重い雨

 ある過去問をやっている。印刷ミスというか誤りを見つける。古い本なので、新しいモノを見て確認することにした。まったく同じであった。驚いた。

 まったく見直されていない。それどころか、どこからかコピペしてきたであろう文章も、引用元も示さず、不必要な改行が体裁を崩している。これもキープされている。

 これが売れているのだから、おいしい商売である。

 強い雨が降っている。なのですこし涼しい。かと思えば、雨があがると蒸し暑い。むずかしい季節だ。

 EURO 2008 の決勝である。Germany vs. Spain という順当中の順当の組み合わせだと思う。私が希望していた、Portugal vs. Netherlands はベスト16で消えてしまった。Netherlands の完敗は意外であった。もうすこし EURO をかき回してもらいたかった。

 さて決勝であるが、Ballack が負傷というニュースを見る。どうなるだろう。EURO の試合は意外と雨が多いようだ。こちらは重い雨、あちらはどうなのだろう。

西村博之 『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』

Amazon.co.jp: 2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書 14): 西村 博之: 本 タイトルのことは一通り書いてある。こんなに単純なことはないと大きく肯く。それよりも私は、本書に含まれている対談のひとつ、佐々木俊尚氏の「身も蓋もない」ということばに惹かれた。

 私の解釈では佐々木氏の「身も蓋もない」ということばは、「人を変える努力をしようよ」ということばになる。これは私が、教育界に足を突っ込んでいるからかもしれない。実はあまり好きなことばではない。だからひっかかった。ひろゆきの反応は私の反応でもある。しかし、この反応は教育界では許されるものではない。

 2ちゃんねるの名文として『「関係の空気」「場の空気」』でも引用された文章が以下のリンクにある。

書きこむ前に。。。

 これを学校の国語や英語の授業でまじめに語ったら面白いだろうなぁと思う。しかし、渋い顔で見られるだろう。誰が?誰でしょう。誰から?誰でしょう。

 まったく関係ないが、掲示板のやりとりってのは、アスペルガー症候群の理解にもなるのではないだろうかと思った。

Wednesday, June 25, 2008

B'z 『B'z The Best ULTRA Pleasure』

Amazon.co.jp: Ultra Pleasure(2CD+DVD): B’z: 音楽 いまさらながら聴いた。というか観た。DVD のことである。LIVE 映像が10曲だ。

 観ていて懐かしく感じるものが多いが、心震わされる映像が2つあった。「おでかけしましょ」と「LOVE PHANTOM」。

 「おでかけしましょ」は、私が好きな、暗黒時代の LIVE-GYM '94 The 9th Blues から。ロン毛の稲さんがハジケテイル。1年をかけて行われた The 9th Blues は過酷なライブとして、会報にも載っていた。点滴打ちながら云々という文面が散見される裏側は痛々しい。実はこのライブには参加できた。しかし、しなかった。それが悔やまれる。

 もうひとつ、「LOVE PHANTOM」は豪雨の千葉マリン。詳しく書きたいが自主規制。

 DVD はおおよそ1時間。てんこ盛りだ。

 メインの CD も「BAD COMMUNICATION -ULTRA Pleasure Style-」と「Pleasure 2008 ~人生の快楽~」を聴く。「BAD COMMUNICATION」はリメイク数が多い。いちばん好きなのは「LOOSE」に収録されている「BAD COMMUNICATION (000-18)」だ。ちなみに、DVD にも「BAD COMMUNICATION」は収録されている。演奏時間が長いだけに、ちょっとダレる。

 さてさて、ULTRA Treasure の方であるが、そろそろ投票の締め切りのはずである。ちなみに私は、「HOME」、「Dangan」、「Ultra Soul」(すべて US iTunes)を選んだ。中間発表が出ているのでのぞいてみる。

 「あぁ、順当だな」と思う。前回の Tresure なんかよりずっと、まともな結果だと私は思う。US iTunes の「HOME」が入っているのが嬉しいが他のやつ等が上位40曲に入っていないのが orz だ。

 意外だなぁと思ったのが7位に入っている「夢見が丘」(from 「LOOSE」)。私もこれは好きである。「Wonderful Opportunity」(from 「IN THE LIFE」)、「New Messege」(from 「IT'S SHOWTIME!!」)などポップな曲が多い。これなら「アクアブルー」(from 「THE CIRCLE」)や「GREEN」に収録されている「Warp」や「Blue Sunshine」、「SIGNAL」なども上位にきてよかろうにと思ってしまう。

 15位以下には「ながい愛」(from 「Brotherhood」)や「アラクレ」(from 「BIG MACHINE」)、「LOVE IS DEAD」(from 「The 7th Blues」)などの重めの楽曲も多い。「ながい愛」は大好きである。よくよく見るとアルバム1曲目が多い。であれば「Seventh Heaven」(from 「ELEVEN」)がないのは納得いかん。

 個人的に驚いたのは27位の「春」(from 「The 7th Blues」)と34位の「Magnolia」(from 「BANZAI」)である。「The 7th Blues」からの楽曲であれば、「THE BORDER」や「Sweet Lil' Devil」、「おでかけしましょ」などもよい。「Magnolia」は本当に意外であった。私はほとんど聴いていない楽曲のひとつである。シングルの2nd Beat であれば、Mixture にも収録されなかった「哀しきdreamer」(from 「FIREBALL」)が入っていてもいいのではと思ってしまう。

 言いたいことは尽きない。まぁ、個人が語るといつだってこんなである、ので……

Thursday, June 19, 2008

あぁ、はやいってこういうことなんだ… - Firefox3

 Firefox3 をいれる。驚いた。

 RSS Reader に、Google さんと Livedoor さんを使っている。なぜかというと、Google さんは画面が表示されるのに時間がかかったからだ。Livedoor さんはそんなことなかった。私の非力な PC (VAIO PCG-SRX7S/PB) でも快適に使うことができた。

 そろそろ、スペック不足が実用に影響しだしたと思っていたが、Firefox3 はそれが違うと教えてくれたようだ。ああぁ、はやいってこういうことなんだ。

 しかし、お気にのアドオンが対応していない。Drag de Go が対応していないのは痛い。Easy DragToGo というアドオンがあると知る。とりあえずいれてみる。ぱっと見た感じ、そっくりであったので、こちらへ移行したのかと勘違いする。私の所望の動作をしてくれるので問題なし。

Wednesday, June 18, 2008

Les blues vs Azzurri

 気合を入れてテレビをつける。だいぶ早い起床である。しかし、この時期は、この時間帯でも空は明るい。コーヒーをスプーンで躍らせながらテレビの前へ。時間はまだある。NHK をつけると「ダーウィンが来た!」をやっていたので観る。真正面からみるカンガルーは意外に怖いと知った。

 試合がはじまる。

 本日は、予選最終戦ということで、2試合とも同時刻にはじまる。Netherlands は主力を温存ということで、GK を含め9人を替えてきたらしい。Romania にとってはチャンスになるのか?France と Italy は勝たないといけない。はっきりしている。まぁ、Romania も勝たないといけないのには変わらない。とにかく、勝たないといけない。

 Romania, France, Italy が決勝トーナメントに進出するための条件は複雑だ。実況の話を聞いているとこうだ。
  1. Romania 勝ち → 決勝トーナメント進出
  2. Romania 引き分け → France, Italy の勝者が決勝トーナメント進出。France, Italy が引き分けなら Romania 決勝トーナメント進出
  3. Romania 負け → France, Italy の勝者が決勝トーナメント進出。France, Italy が引き分けだと Italy 決勝トーナメント進出

 France vs Italy、おもしろいカードを放送してくれたものだ。おそらくは消化試合のもくろみだったかもしれない。嬉しい誤算だろう。

 序盤から激しい。しかし、激しすぎた。Ribéry が負傷退場である。開始わずか10分で、この試合の顔が姿を消す。この試合どころか、来期のサッカー界にも影響がありそうな怪我のようだ。心配である。

 激しい試合はつづく。この試合のターニングポイント、Abidal の Toni へのファール。PK である。Toni と GK の状況をみていると不必要なファールだったと思わずにはいられない。Toni の状態を考えても入らないほうの率が高いのではないかと思う。とにかく Abidal は一発レッドで退場。

 痛い。私はサッカーのルールに詳しくないので、レッドではなく、イエローにしろと言いたかったが、小倉の話によるとルールらしい。枠内の決定的な場面でのファールは退場処分なのだそうだ。レフリーも厳しいジャッジをしなければいけないのだなぁと感じる場面であった。France は10人になる。めちゃくちゃである。

 この状態から France が2点をとるのは正直、厳しいと思った。なので、Romania の試合が気になる。前半はスコアレスドローである。

 後半がはじまり、Romania の試合が動く。Netherlands に1点が入る。順当である。Italy のサポータも喜ぶ。おそらくあの場にいた France, Italy のサポータも Netherlands が負けるとは思っていなかったと思う。

 私は France を応援していた。この状態ではすべてが絶望的だ。そして、私が望まないほうへ点数が加算される。

 さて、決勝トーナメントだ。気が早いが、Netherlands vs Spain を観てみたい。そして、Netherlands vs Portugal が私にとってのベストだ。

Saturday, June 14, 2008

くしゃみ

 EURO 2008 と U.S. Open を観る。寝不足に拍車がかかる。が、今日の EURO 2008 はおもしろかった。

 EURO 2008 には死の C 組というのがある。Italy, France, Netherlands, Romania がたたかう。本日の対戦カードは、Italy vs Romania と France vs Netherlands である。

 Italy は第1戦で Netherlands に負けている。スコアは 0 : 3 という大敗である。しかし、試合内容はこの点差ほど圧倒的ではない、と思う。しかし、W杯王者ということで国内外の注目度は高い。よって、求められるモノも高い。酷評であった。その Italy は第2戦で Romania とあたる。私にとっては Romania はマイナーであるが、よい試合をする。Mutu だけのチームではないとアピールする。Mutu は勝ち越しチャンスの PK を阻止されてしまう。スコアは 1 : 1 であった。Romania の1得点は Mutu である。残酷だなぁと思いながら観ていた。しかし、予選としては面白くなる。

 この時点で、勝ち点は Netherlands - 3, Romania - 2, Italy - 1, France - 1 である。

 France vs Netherlands

 1 : 4 で Netherlands。Netherlands は強い。勝ち点は Netherlands - 6, Romania - 2, Italy - 1, France - 1 である。おもしろくなった。Netherlands は1位通過だ。次戦の Romania 戦はどうなるか?これが肝である。

 さて、そんなわけで 5:00 までこれを観る。その後 U.S. Open をうつらうつら。深い夢の中へ

 昼ごろ目が覚める。

 岩手・宮城で大きな地震があったと、ニュースで騒いでいる。震度は6強らしい。6強。私が住む地域でも揺れはあったそうだ。熟睡していたので、まったく蚊帳の外である。

 今日はくしゃみが止まらない。鼻水も止まらない。地球はしゃっくりが止まらないらしい。

Wednesday, June 11, 2008

宮本哲也 『強育論』

Amazon.co.jp: 強育論-The art of teaching without teaching-: 宮本 哲也: 本 本書を読んだ多くの人は「なんて乱暴な」と思うかもしれない。なぜそう思うのかというと、私もそういわれているからである。

 本書はタイトルのとおり「強い人」をつくることを目指している。つくるとは乱暴な言い方であるが、ひらがなにしたことで許してもらいたい。「強さ」を「育む」で強育、うまい当て字だと感心する。しかし、このタイトルが、私にとっては足かせとなる。まぁ、それはどうでもよい。「強い人」とはなにか?自ら伸びる人ということか。

 本書には宮本氏の塾での指導内容が詰め込まれているようだ。本書を読んで、大村はま氏の著書を読んだときと同じような気持ちになった。大村氏の著書では、「『静かにしなさい』ということばは、教師として敗北宣言である。」という、強烈なことばが印象的であった。

 宮本氏のスタンスも同じだ。本書ではそれを「緊張感」としている。緊張感を出すために塾ではどうしているのか、緊張感を保つために家庭はどうあるべきか、がとつとつと書かれている。

 大村氏との共通点として注目したいのは、教材のすばらしさだ。大村氏は自らせっせと教材つくり、教科書研究を怠らなかった。宮本氏も自作のパズルなど、入塾生の興味を惹くために努力している。その姿をかつて、『情熱大陸』でみた。英語教育では田尻悟郎氏も自作の教材が有名である。よい教師、よい授業の最低条件なのかもしれない。頭が下がる。

 本書の内容は読まずとも頭に入ってくる。おかしな表現であるが、私の素直な感想だ。ベクトルは同じ方向を向いていると思っている。

 私は本書のようなスタンスを「ゆとり教育」と思い込んでいた。齟齬があるわけだ。

Sunday, June 08, 2008

ヘッドギアをかぶらせる強気で前向きで尖ったメンタリティ

 だいぶさぼっていた。いや、さぼっていたわけではない。が、やはりさぼっていたのだろう。

 昨日、サッカー日本代表の試合があったので観た。「世界ふしぎ発見!」はほとんど唯一というくらい定期的に観ている番組である。その後であったので、惰性でチャンネルを固定していた。

 サッカーを観るときは静かな実況を好む。なので、副音声のスイッチを押す。高確率で副音声はない。私は、試合会場の音声を副音声で流したらよいのにと思っている。フジテレビならいいのにとも思った。フジテレビなら、風間八宏氏や奥寺康彦氏である。勉強になる。

 代表の試合。

 何日か前に日本で試合をしていたようであるが、観ていないのでなんともいえない。そのときは確か、日本の完勝という雰囲気であったように記憶している。今回の試合はとてもそうではなかった。

 オマーンはよい試合をするなぁというのが、率直な感想だ。あいかわらずシュートが枠へ飛ばない。あいかわらず楽しめない。シュートは放ってから、たとえ阻止されたとしても、ため息交じりの「あぁ……」というか、「オオォッ……」と力が抜けるか、ゲームの楽しみかたは全く違ってくる。

 さて、結果云々より残念なのは大久保である。

相手GKを蹴ってしまったのだから、今回の退場に言い訳の余地はない。ただ大久保のやんちゃなキャラクターが、チームにとって貴重なのも事実である。


 ふーん。そうなのか。私はサッカー素人だから戦術はおろか、感情やメンタル面のこともさっぱりである。しかしこの言い回しには閉口する。

フェアプレー精神はもちろん大切だが、国際試合ではちょっとズルがしこいくらいでもいい。


 私が中学生くらいに「マリーシア」ということばが流行った。サッカーにおいてずる賢いという意味らしい。たしか、そんな意味合いで使われていたと記憶している。これは「マリーシア」らしい。そうか、サッカーでズルがしこいプレーというのは「プレーの後にキーパーを蹴ること」なのか……

 その後、TBS では EURO 2008 の開幕試合も放送されていた。カードは、開催国の Switzerland と Czech Republic であった。Czech Republic のゴールキーパーは Cech である。スペルがあっているのか不安だ。今世界最高のゴールキーパーの一人であろう。ヘッドギアをかぶったゴールキーパーとしても有名である。

ペトル・チェフ - Wikipedia

 今回の大久保のプレーは最低だ。Cech の姿を見た後だと余計にそう感じる。TBS の解説陣はことばを濁していたが、なぜ批判しないか?「蹴っているようにも見えます」ということばは苦しい。まだ、「動きの流れの中の……云々」ということがなかっただけましか。

 私はこれを観ていて、サッカーはまだ大衆の物になっていなんだなぁと感じた。David Beckham が同じような愚行をしたことがある。そのときの英国のファンやメディアの扱いはすごい。「絶対にやりすぎだって……」と思うようなことが多々あった。日本にはまだない。これがよいことなのか悪いことなのか、私には判断できぬ。しかし、愚行にははっきりと愚行ということは甘やかしでもなんでもない。その後の捉え方は、個々人の民度の差である。

 Osim のときに、大久保が日本代表に呼ばれていたのかどうか、私には分からない。Google さんで軽く調べたところ、呼ばれてないようだ。これを知って、すこしホッとする私がいる。Osim は日本サッカー界の未来を考えていてくれたのだと、再認識できた。

強気で前向きで尖がったメンタリティは、これからも失ってほしくないのだ。


 私もそう思う。しかし、その「強気で前向きで尖ったメンタリティ」は「プレーの後にゴールキーパーを蹴ること」なのか?Cech がヘッドギアをかぶり続けているのは傷が癒えていないからか?接触プレーの恐怖心を和らげるためか?それとも、勘違いした「強気で前向きで尖ったメンタリティ」が起こす愚行への抗議なのか?