Thursday, February 19, 2009

劇団ひとり 『陰日向に咲く』

Amazon.co.jp: 陰日向に咲く: 劇団ひとり: 本今更ながら読んでみた。
もちろん、初読です。
結婚したらしいからご祝儀のつもりで。

ベタはベタなのだが、ツボにはまるベタさ。

私が本書から感じる印象は
これ以外にはない。

一時、韓流ドラマがはやったが、
それを見ているご年配方の意見が、
「ベタなんだけれどもいいのよ」
というのがあったのを思い出した。

あぁ、同じだと思った。
対象は違うが、私には受容体があったらしい。
小バカにしていたができなくなった。
そして、どこかで、私は小バカにされるのだろう。

國弘正雄 『國弘正雄の英語の学びかた』

Amazon.co.jp: 國弘正雄の英語の学びかた: 國弘 正雄: 本前著は自伝書的な内容であったが、
本書は的を絞ったコンパクトなもの。

只管朗読のやりかたについて。

書かれている内容は前著と同じ。
いくつか前著に書かれていない内容も
あるようだが、わずかである。

前著の焼き増しといわれても仕方ないが、
良書の方法論を筆者自ら再編集したと
考えれば、また違った意味合いがある。

目次
・本物の技をすべての人に伝えたい 安河内哲也
・はじめに
第1章 音読で英語を体に覚えさせる
  1. 國弘流「英語音読法」とは
  2. 「英語」はなぜ必要なのか
  3. 英語学習は、楽器やスポーツと同じ
  4. 学校英語をバカにしない
  5. 英語の意味をイメージしよう
第2章 音読で英語を活用自在にする
  1. 英語は「左から右に」読め!
  2. 知っておきたい「区切りのグループ」
  3. 英語の化学反応とは
  4. 「音読」で英語がペラペラに!
  5. 「音読」を重ねれば、文法も身につく
第3章 音読を無理なく、飽きずに続けるポイント
  1. 「リスニング」と「音読」の関係
  2. 「音読法」テキストの選び方
  3. 「音読法」音声の選び方
  4. 無理なく、飽きずに続けるポイント
  5. おすすめ「発音」練習法
第4章 音読パワーで英語を磨く
  1. 「書き取り、書き写し」も大切
  2. 「単語」を増やす方法とは
  3. 「音読」のゴールとは
  4. 「音読」をもっと活用するために
  5. こうすれば外国人とうまく話せる
・実践篇 さぁ、音読してみよう
・あとがき

本書に書かれていることは
ふたつに分けて考えることができる。
  • 只管朗読の有用性
  • 只管朗読の際の注意点
只管朗読の有用性がメインであるが、それは
前著にまかせたいと思ってしまった。
具体的な勉強法は実は少ない。

まぁ、「あれをやれ」「これをやれ」と
いちいち、やりかたを確認しなければ
ならないような方法では本末転倒になりかねない。
勉強方法をおぼえるのがメインではない。

同程度のことが書かれている本に
『英会話・ぜったい・音読』シリーズがある。
こちらは、教材もついていてよりよい。
方法論もほとんど同じだが、本書は
安河内哲也氏が手を入れているせいか、
少しだけ注意点が細かい。

Monday, February 16, 2009

パパクオーター制度

子育てと仕事は両立しないテーマとなって
久しい。

男性職員の育児休暇(パパクオーター制度)、原則義務づけ 福島県飯舘村/教育ニュース - 教育情報サイトeduon!

福島県飯舘村は14日、4月から、男性職員の育児参加を促すために、男性職員に有給の育児休暇を原則義務づける「パパ・クオータ制度」を導入する。新制度は、臨時、嘱託を含むすべての男性職員が対象で、産前1カ月~産後2カ月の間に、連続1カ月間の有給休暇の取得を求める制度で、父親の子育て参加を促し、少子化に歯止めをかける狙い。


なぜ男性職員向けなのか?
女性職員にはすでに同程度の制度が
あるのだろう。それでも足りないから、
今度は男性職員へということなのだろう。

子どもを職場へ連れてきてもよい。
そんな雰囲気の職場だったら、
子育てに不安が少なくなるかもしれない。

子どもを産むことに抵抗を感じる原因の
ひとつに、職場を離れなければいけない
というのがあると思う。

しかしなんだかなぁというのが以下

休暇取得者には「子育て日誌」を書くことを義務づけ、休暇明けに提出させる。また、休暇中の育児へのかかわり方を把握するため、配偶者にも感想文の提出を求める。


小中学校でも遠足だったりイベントがあると
求められたっけ。一体何の意味があるのか。
育児へのかかわり方を把握したいなら、
感想文ではなく、村のほうで質問事項を考えて
ピンポイントで聞くほうがいいと思うけれどもなぁ。

Saturday, February 14, 2009

田尻悟郎 『田尻悟郎の楽しいフォニックス―田尻式フォニックスで発音をきたえよう!』

Amazon.co.jp: 田尻悟郎の楽しいフォニックス―田尻式フォニックスで発音をきたえよう!: 田尻 悟郎: 本英語の発音について、学生時代に
希求したものがひとつくらいあろうだろう。
私は、50音表があればと思った。

しばらくしてから、
フォニックスというものを知る。
救世主に思えたが違った。
本書は「違った」とひっかかった部分が
改善されている。

ひっかかった部分は何かというと
シラブル単位の発音で考えてはいけないのか
ということ。

目次
フォニックスって、何?
Ⅰ 田尻式カナ発音記号について
1 母音
2 子音
Ⅱ アルファベットの読み方
1 アルファベットの名字
2 アルファベットの仕事(基本編)
Ⅲ 子音・母音の読み方(音のたし算)
1 子音+短い母音(①番読み)
2 子音+長い母音(②番読み)
3 その他の読み方
Ⅳ 読み方のさまざまなルール(その1)
1 同じ子音が連続する場合
2 連続する同じ子音の直前の母音
3 語尾のe
4 マジックe
5 eが唯一の母音である場合
6 yが唯一の母音である場合
7 cの2種類の読み方
8 語尾のcとce
9 gの2種類の読み方
10 語尾のgとge
11 2種類の「ン」
12 語頭のs
13 語尾のve
14 語尾のel, en, on, al
15 語尾のten
Ⅴ 特殊な読み方をするもの
Ⅵ 読み方のさまざまルール(その2)
1 語尾のque, gue
2 語頭のgu
おわりに
田尻悟郎の楽しいフォニックス

発音本の多くは音素単位で解説してある。
cat なら
c は無声のクッ
a は ae でアとエの間の音
t は無声トゥ
で、つないで発音して キャット みたいな。
この手法自体に噛みついていた。

私は、日本語にみたいに
ca ならば キャ とローマ字読み方式でも
よいのではないかと思っていた。
勝手に突き進めばよかったのだが、
中途半端に常識のあった私は、
前例がないということで、この方法を退けた。

『メジャーリーグで覚えた僕の英語勉強法』で
長谷川滋利氏が同じように考えていてことを知って、
嬉しくなったのを思い出した。

本書では、はやい段階で
「子音 + 母音の読み方(音の足し算)」
として出てくる。
これを肯定するのか否定するのかは
大きな違いだと思う。

英語本はほんとうに数多く出版されているが、
教材研究というのか、調査というのか
そのようなことが満足に行われていない
のではないかと思いたくなる。

本書で残念なのはひとつ
「田尻式カナ発音記号」で書かれていること。
独自表記は便利なのだが、
後々の応用が利かず、危険だ。

本当に利用者、本書の対象であれば
中学生のことを思っているならば、
発音記号のルビとして独自記号を使うくらいの
気持ちでいてほしかった。
相当面倒くさいことではあるが…

しかし、きちんと注釈(pp.2)があるのが、
他と違う点ではある。

Thursday, February 12, 2009

200年いろいろ

ダーウィンの200回目の誕生日が
本日のようだ。

5号館のつぶやき : ダーウィンの200回目の誕生日

チャールズ・ダーウィンが生まれたのが、1809年2月12日ですから、今日は200回目の誕生日ということになります。今年は「ダーウィン年」として世界中でお祝いの行事が予定されています。


思い出した。
メンデルスゾーンとハイドンも200年だ。

フェリックス・メンデルスゾーン - Wikipedia

フェリックス・メンデルスゾーン(ヤコプ・ルートヴィヒ・フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ、Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy, 1809年2月3日 ハンブルク - 1847年11月4日)は、ドイツロマン派の作曲家、指揮者。


メンデルスゾーンは生誕200周年。

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン - Wikipedia

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(Franz Joseph Haydn, 1732年3月31日 ニーダーエスターライヒ州ローラウ(Rohrau) - 1809年5月31日 ウィーン、但し遺体はアイゼンシュタット)は、古典派を代表するオーストリアの作曲家。


ハイドンは没後200年。

なんだかんだで、メンデルスゾーンは
記念すべき2月3日が過ぎていた。
そんで、ダーウィンは本日。
「やっちまったなぁ~」ってな感じ。

5月31日は忘れないようにしよう。

・追記
リンカーンも生誕200年らしい。

エイブラハム・リンカーン - Wikipedia

エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln, 1809年2月12日 - 1865年4月15日)は、第16代アメリカ合衆国大統領。


しかもダーウィンと同じ誕生日のようだ。

Monday, February 09, 2009

「米国でも強い関心」って本当か?

Yahoo!ニュース 経由で知る。
今の今まで知られていなかったことに驚く。

日本の「血液型性格診断」ブーム、米国でも強い関心を集める:株/FX・投資と経済がよくわかるMONEYzine

米大手通信社のAP通信が今月に報じた日本の「血液型性格診断」ブームに関する記事が多くの米国人に読まれ、反響を呼んでいる。


ブームではなく、真正だと思うのだが…
日本に来ている米国人は多いのに、
ネタだと思っていたかしら?
それが正しいと思うけれど、
悲しいかな、マジなのよね、これ。

また日本の幼稚園や保育園において血液型によって園児がクラス分けをされたり、北京オリンピックで金メダルを獲得した日本女子ソフトボールチームがトレーニングメニューを組む際に、各プレーヤーの血液型をひとつの情報として考慮していたこともエピソードとして挙げ、科学的に証明されていないのにもかかわらず、血液型を重要視する考えが国民の間で広く浸透していると紹介している。


クラスわけだったり、日本代表チームの
トレーニングメニューのことは初耳。
本当なのでしょうか?

一応、話を合わせるために
「そうだよねー」とか言っているのだが、
私にとっては楽しい話題でもないし、
いい加減しんどい。

Friday, February 06, 2009

田村理 『僕らの憲法学―「使い方」教えます』

Amazon.co.jp: 僕らの憲法学―「使い方」教えます (ちくまプリマー新書): 田村 理: 本憲法とは国家と国民が緊迫した
攻防をするためのルール

憲法とは何か?
まず、
憲法と法律の違いがわからない。
なぜ同じものがふたつもあるのか
不思議でいた。
学校を出たての私の答えは
「守らなければならないもの」
であった。

すごくぼやけている。
「誰が?」を明確に示せない。
「とにかく大切なものなのだ」
というあやふやさで支えられている。
社会に興味のない学生だった。
こういう学生は結構いると思う。

目次
序 たくさん憲法について学んでも、肝心なことは教わっていない!
第1章 憲法の楽しみ方教えます!―「緊迫した攻防」のルール
1. 憲法とは何か―立憲主義という原理
2. 日本国憲法の立憲主義―国民は憲法を守る義務を負わない!
3. 国民と公権力が「マッチ」するためのルール
4. 憲法改正最大の論点―国家と国民の関係
第2章 国家が敵になるとき―目の前で痴漢が捕まったら
1. 『それでもボクはやってない』を観よう!
2. 公権力の危険性はこうして現れる
3. それでも必要な公権力―被害者の立場で
4. 「緊迫した攻防」のルール
5. なぜ「緊迫した攻防」ができないか
第3章 憲法の使い方―国民ができること・すべきこと
1. 立憲主義は何のために生まれてきたのか
2. 立憲主義の第一の砦―立法権を核とした民主主義
3. 立憲主義の第二の砦―違憲審査制
第4章 憲法の人間像―僕たちはどうあるべきか
1. 震災に学ぶ
2. 正義の味方の育て方
3. 「ものすごく強い」人間を前提に
終章 九条改正を考えよう!―一八歳、国民投票に向けて
あとがき
もっと学びたい人への読書案内
日本国憲法 全文

こんな私が憲法の基本的な
概念を理解したことばが
本書にも引用されていた。
宮台真司氏のことばである。

東京新聞:社会学者 宮台真司さん 国家操縦の『憲法意思』大事:試される憲法(TOKYO Web)

 ただ、憲法が「国民から国家への命令」であるという基本的理解すらない無知な政治家ばかりという現状では、私はいずれの憲法改正にも反対です。改憲は十年早い。

 憲法は、国家への国民の意思を書いた「覚書」です。戦後日本に、この憲法でいいという「憲法感情」はあっても、国家をどう操縦するかという「憲法意思」が乏しい。だから何が書かれていても空文化してしまう。

 意思なき国民が大半になれば、憲法は紙切れ同然。大事なのは、憲法に何が書かれているかではなく、国民が何を意思するのか。


私はこの記事よりも前に別の場所で
同様な発言を聞き、目からウロコが落ちた。

具体的にはどういうことだろう。

『それでもボクはやっていない』を
教材に三者の視点から考察・説明する。
冤罪被害者の主人公、被害者の女の子、
そして第三者の視点。

話はすっ飛ぶが、
このようなレビューをする習慣がある人が
どれだけいるだろうか?
学校で身につけさせるべき
プライオリティの高い態度であると思う。
しかし、すっ飛ばされてしまい、
感想を述べる場に変わってしまう。
先生が喜びそうな感想を述べる場に。

話が逸れたが、
『それでもボクはやっていない』の
考察を読むと、とても切ない、
やりきれない非力さを感じる。
しかも、三つ巴の非力さである。

青臭いことはいくらでもいえる。
しかし、国民が
「憲法とは国家と国民が緊迫した
攻防をするためのルール」
を理解することが何よりも優先されることだ。
話はそれからだ。

Thursday, February 05, 2009