Wednesday, January 24, 2007

ナタリー・ポートマン自らを語る

 子役出で成功して、現在もその歩みを止めない数少ない役者だと思う。子役で成功すると、だめになる例を見てきているので強くそう思うのかもしれない。

アクターズ・スタジオ・インタビュー

 2004年の放送だそうで、新しいモノではない。それでも十分に楽しめる番組だった。

 彼女の役者で支持されている部分で、「空気を読む」能力というような話があった。どこの世界でも大切なことなのだと再確認できた。彼女は、俳優にとってはもっとも重要と言っていたが……。今となっては、日本独自のモノではない。もちろん、日本的なソレとは違うかもしれないが、「相手の観察」という根本的な部分は同じ。彼女はこの部分を非常に意識していると強い口調で何度か話していた。「みなさんも分かっているでしょうが…」と付け加えながらも……

 彼女がマイノリティだということもはじめて知った。それもあってか、彼女の考え方には大いに共感できた。それは「天国」の話のときだった。彼女は、「天国」を目的でなく手段として使うべきだと発した。この発言で私と彼女との距離がグッと近くなったのを確認した。あと「美しさは有利か不利か?」という質問で、彼女は、はっきりと有利だと答えた。ここでも一言、「もちろん、美しさは演技を阻害するもので役者としては不利だわ、と答えたほうが受けはいいでしょうけれどね、でも……」と。ここらへんが彼女の魅力だろう。ユーモアもある。

 いじめを受けた経験も話していた。彼女はユダヤ人学校へ通っていたのだが、そこでいじめを受けた。おそらく「LEON」の後だろう。クラスは13人しかいないそうだ。きつかったろう……

 なぜか「日本語は?」という質問があった。彼女の話では日本のCMに出ていたようだ。私には記憶が全くないが。まぁ、この質問は次の「ヘブライ語は?」という質問への布石だったのだろう。ヘブライ語は字幕が出なかったので全く分からないが……。チョット意味深な感じがした。彼女への質問で「キライな言葉は?」というものがあった。彼女は「天才」と答えていた。彼女の境遇を考えると何となく理解できる。

 彼女は本当におごらない。先日の「プロフェッショナル」で茂木氏が浦沢直樹氏に発した言葉でもあるが、それに通ずるモノがあった。

 そうそう、どことなく雰囲気が宮里藍ちゃんとかぶったのは、私だけか?話し方や笑い方などが、妙に、先日の「しゃべらナイト」の藍ちゃんとかぶってしまった。「しゃべらナイト」つながりで、"score"の表現が耳をついた。普通に使うんだね、本当に。

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