Sunday, November 01, 2009

御即位20年記念 特別展「皇室の名宝—日本美の華」

昨日、東京国立博物館で催されている
御即位20年記念 特別展「皇室の名宝—日本美の華」
を見てきた。
気がついたのが2,3日前で急いで出かけた。

目的は伊藤若冲の「動植綵絵」。
案の定、ここで人の流れが淀む。

「皇室の名宝展」の『動植綵絵』 | 弐代目・青い日記帳 

もっとも見たかったのは
「秋塘群雀図」
有名な一羽の白い雀の絵だ。

「芍薬群蝶図」の蝶の絵も好きだが、
人が多すぎて、肝心の「芍薬」が満足に見えない。

そして、「老松白鳳図」
この鳳凰のいやらしい目がたまらない。

狩野永徳の「唐獅子図屏風」は
おそらく教科書で見た記憶なのだろう、
それと比較すると、その巨大さに息をのむ。
もちろん、それを知らずとも、巨大さには
度肝を抜かれる。
知っている、見たことがあるという
脳の傷は、芸術を理解する、身近に感じる
強力な武器になることを、改めて理解する。

私が気に入ったものを示すと
4 狩野永徳・狩野常信 「唐獅子図屏風」
5 「萬国絵図屏風」
7 伊藤若中 「同植栽絵」
17 酒井抱一 「花鳥十二ヶ月図」
18 葛飾北斎 「西瓜図」
21 杉谷雪樵 「大納言公任棒梅花図」
28 大連窯業株式会社 「菊桐鳳凰文ガラス花瓶」
30 幸野楳嶺 「月下擣衣図」
37 下村観山 「光明皇后」
45 宮川香山(初代) 「青華氷梅文花瓶」
46 清風與平 「旭彩山桜図花瓶」
47 香川勝廣 「和歌浦図額」
49 並河靖之 「七宝四季花鳥図花瓶」
52 加納夏雄 「沃懸地御紋蒔絵螺鈿太刀拵」
67 濤川惣助 「七宝月夜深林図額」
69 西村總左衛門(十二代) 「塩瀬地孔雀図友禅染掛幅」
72 川合玉堂 「雨後」
74 松林桂月 「潭上餘春」
75 鏑木清方 「讚春」

東京国立博物館 御即位20年記念 特別展「皇室の名宝—日本美の華」 展示品リスト

ネットで検索すると、ブロガーに
プレビュー記事を依頼しているらしく
うらやましい状態での拝観が伺える。
あんな状態で伊藤若中を見たかった。

なぜあんなに前に出て見ようとするのだろうか?
ガラスに手をつき、
顔までつくのではないかと
思うくらいの接近。

全員があと 50cm 後ろで閲覧すれば、
多くの人が全体をくまなく見ることができるのに。
海外でもそうなのかどうなのか知らないが、
うだうだしすぎだと思って、イライラした。

明日で11月というのになんて暑い日。

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