Wednesday, October 10, 2007

ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話

 『新感覚☆わかる使える英文法』終了に伴い、大西泰斗氏とPaul Chris McVay氏が復活というので、読んでみた。

Amazon.co.jp: ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話 (語学シリーズ)

 本書を除くと、彼らの著書は2冊読んでいる。『みるみる身につく!イメージ英語革命』(講談社プラスアルファ文庫、2005年)と『英文法をこわす―感覚による再構築』(NHKブックス、2003年)である。

 前者は単語をメインに、後者は文法をメインにと考えていい。本書に書いてあることは、これら2冊にも書いてあり、目新しいことはない。それを分かっていたので、今の今まで、彼らの出世作でもある本書を読まずにいた。にもかかわらず、私は本書を読んで「なるほどな」と思った。

 本書はイラストが素晴らしい。私が読んだ2冊は、特徴的なイラストを使っている。正直なところ、「あのイラストに落ち着いたのはなぜ?」と思っていた。本書は、私の不満を払拭してくれていた。書籍に使われるイラストが違うだけで、印象が変わるというのは珍しいことではない。しかし、同一作者がイラストを変えるというのは珍しいと思う。

 この類の本は、イラストがものをいう。好き嫌いにより、会計に運ばれるか、本棚に戻させるか、決まる。これは選ぶ側にとっては不幸なことだ。内容に関わらず、外面だけで好き嫌いを決めかねない。誤った判断により、有益な情報を自ら拒絶することになる。売り手としても同じだろう。

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