Friday, July 21, 2006

フィンランドのカルタ

 フィンランド教育への関心は日に日に高まっているように感じる。教育ルネサンスでフィンランドの国語教育、フィンランドメソッド(記事中では読解メソッドと読んでいる、混乱するので統一してもらいたい)を日本で行っている学校が紹介されていた。それは京都にある。

小中一貫(7) 視覚で養う読解・思考力 : 教育ルネサンス : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 記事にも書いてあるように京都は挑戦的な教育改革を実行している。教育改革のデパートとはよく言ったものだ。私の印象も同じである。品川よりも京都のほうが意欲的に思う。

 さてさて、フィンランドの国語教育でよく出てくる言葉がある。それがタイトルにもつけた「カルタ」だ。日本のカルタとはチト違う。日本的に言うとマインドマップだ。Googleさんでイメージ検索すればマインドマップを見ることができます。

 フィンランドメソッドは国際学習到達度調査(PISA)の読解力テストで連続1位を獲得していることから考えると成果があるといえる。私自身も自己啓発のひとつとして書籍を読んでもいる。学校教育にも用いたいと思っているし、そのアイディアも考えある。フィンランドメソッドが効果的な学習方法であることは広く知られているのに、小中一貫の特集でとりあげられていることに「なぜ?」と私は思うのだ。

 ひとつ、私が思うに、今までの制度が縦の関係で全くつながっていなかったと暗に知らしめたいのではないか。具体的に、ここがダメなんだということは一言で言えないが、語学は継続しなけりゃ意味がないことを知らしめたいのだと思う。英語ばかりでなく、日本語においてもだ。

 そして、もうひとつ思ったことに「モノ分かりの悪い先生」でなければいけないのではないだろうか。いくら授業で論理的な考え方について学習しても、それを活用する場所がなければ定着しないというのは英語と同じだと思う。子どもたちの言葉を汲み取って、言いたいことを理解する姿勢は必要だと思うが、「いつ」「だれが」「どこで」などと子どもたちの言葉が足りなければ「モノ分かりの悪い先生」になる必要もあるであろう。先生ばかりでなく家庭でも「モノ分かりの悪い親」を演じることも必要なんだろう。

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