Saturday, November 10, 2007

生物と無生物のあいだ

 ようやく読み終えた。綺麗な文章だ。

Amazon.co.jp: 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)

 分子生物学の近代史、だと思う。背景の人間関係がドラマタッチで描かれており、絵が頭に浮かぶ。外国人作家の科学書は、おおむね、本書のような文体である。私は、実は、このような文体は好みではない。

 好みではないが、『内部の内部は外部である』のくだりは、その表現力を妬む。これの表現が福岡氏のオリジナルなのかどうか、それは知りかねるが、綺麗な文章だと感じた。

 読了するのに時間がかかった。何冊、別の本を読んだのか、もう覚えていない。チビチビ読み進めた。しかし、読み終えると生物学への興味が沸いているのに気がつく。高校の生物のレファ本として最適なのではないだろうか。

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