Friday, February 16, 2007

三色ボールペンで読む日本語

 「三色ボールペンで読む日本語」というタイトルは間違いだと思う。斎藤氏の本ならば、これは「要約力」だ。

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 まずこの本を手にし直感的に思ったことは、マインドマップの作成手順に近いということだ。「赤 → 青」の順に枝葉が伸びる感覚だ。私はそう思ったので買わなかった。しかし、実際にやってみるとうまくいかない。なにがうまくいかなかったのかというと、「赤」が適切に引けない。

 それから購入して本書にある練習問題をやってみた。練習問題には斎藤氏の添削がつくからだ。それで分かったのは、「赤にすべきところに青を引いている」ということだった。もちろん、青は赤を包括するので間違いではないのだが、斎藤氏曰く、覚悟が足りないということらしい。もっと大胆にいかないかんなぁ。

 この方法の一番よいところは、色分けをルール化して提供していることだろう。情報の色分けは誰もが行っていることだと思う。しかし、なかなか定着してないのではないだろうか?これは個人の経験だが、カラフルになりすぎて「どの色が何を示しているのか」分からなくなってしまったことがあるし、「あっちの赤」と「こっちの赤」が違う定義になっていることもあった。

 この方法は目新しいものではない。本を読んだら何かしらの「足あと」を、誰もが残していると思う。私の場合はポストイットだった。やっぱり、本に「筆を入れる」ことに強い抵抗を感じていた。教科書や参考書の類は別であるが、書籍にはできなかった。しかし、ボールペンで線を引くと「クセ」になる。よく分からない感覚なのだが、なんかイイ。

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