Thursday, February 22, 2007

自分の大事な子供を英語嫌いにさせてたまるか

 理にかなった英語学習法を提供してくれている。しかし、これが目新しいモノかどうか問われれば「非常に古典的なモノ」だと言わざるを得ない。本書でもシュリーマンや夏目漱石を引き合いにだしているように、素読、暗誦、多読をなぞる学習法だ。

Amazon.co.jp: 自分の大事な子供を英語嫌いにさせてたまるか―はじめて英語を学ぶ子供をもつ親のための本

 筆者は Graded Direct Method(GDM) で英語を教えていそうだが、それを止めて、この学習法を考えたらしい。個人的に直接教授法は効率が悪いと思っているので、筆者の考えは理解できる。それを考慮したうえでの学習法なので期待できる。

 個人的に興味があるのは「足し算の訳」だ。本書にも指摘があるが、スラッシュリーディングなどと違い、誰にでも簡単にできるというのがその理由だ。初学者には鬼門の自動詞、他動詞の区別や前置詞の理解に効果があると思う。

 ところどころ「ん?」と思う箇所があるが、それは GDM の考えがあるのだと思う。それに脳科学ということばが出てくるので余計に「ん?」となってしまう。認知言語学の本も合わせて読みたい。

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