Tuesday, January 15, 2008

田村仁人 『アタマが良くなる合格ノート術』

 評判よろしく、コーネル大学式ノートについて書かれているというはなしを聞いたので読んでみた。

Amazon.co.jp: アタマが良くなる合格ノート術

 ノート術の本では過去に『和田式 書きなぐりノート合格法』というのを読んでいる。まともに読んだノート術の本はこの1冊だけである。しかし、ほとんど同じことが書かれている。驚いた。

 ノートの目的は共通して、「分からないことを明確にするのがノートの目的である」ということを掲げている。コーネル大学式ノートでは、これはCuesにあたる部分。

 文字についてであるが以下の3点が共通だ。

  1. 大きく書く
  2. 余白を十分に
  3. あまりカラフルにしない

ここら辺は常識なのだろう。シナプスがでた。

 タイプ別のノートのとり方というのもある。共通しているのは、インプット型とアウトプット型。インプット型は、社会教科や英語ならグラマーなどの知識説明型。アウトプット型は、数学や英語なら英文和訳などの問題演習型。和田式のほうはインプット型の分類がもっと細かい。ちなみに、私が所有している和田本は93年初版のやつである。アップデートされているかもしれないのであしからず。

 共通する部分はおおよそこんな感じである。で、本書と和田本の違い。

 本書は読みやすい。私の読書力でさえ、30分で読み終わる。170ページあるのだが文字数は極端に少ない。内容が薄いわけでない。レファ本として、使いやすい可視性でまとめられているのではないかと思う。これは、和田本と比較すると分かりやすい。

 和田本は読み物だ。絵も説明も十分で内容量たっぷり、しかも見開き1ページで完結するよう構成されていてすばらしい。しかし、教科書、もしくは専門書といった感じである。

 どちらが使いやすいかというと、それは個人の好き好きだ。私の場合は、本書がメインになるだろう。和田本はサブになる。しかし、これは和田本が劣るというわけではない。むしろ、和田本の情報量の多さを意味する。気になったところは和田本で確認するということになるからだ。ということは、結果的には和田本を見る回数が増えることだろう。予期せぬ副産物であった。

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