Sunday, September 07, 2008

Paralympic

 今日からパラリンピックの競技がはじまった。とはいっても、テレビで観戦しているわけではない。昨日、開会式のもようが教育テレビで放送されていたので知った。

 オリンピックの開会式と違い、はじめに選手が入場する。そして、入場した選手は観客として開会式のパフォーマンスを楽しむ。当然といえば当然という気がする。聖火点灯はあいかわらず突拍子がない。

 オリンピックは空中でトラック1周だった。パラリンピックではあの高さの聖火台まで登る。実況アナのはなしでは 50m という。車椅子のランナーがその高さまで登る。なんのこっちゃよくわからんだろう。綱のぼり、ということばがあるのかどうか分からないが、1本のロープを車椅子ごと腕の力だけで 50m 登っていく。見ているこちらが力が入る。

 解説の人が「できることをやる」といっていた。どんな事柄にでも共通のことだろうと思うのだが、そうではないようだ。

 パラリンピックは IOC が管轄して行われていると思っていた。北京パラリンピックは、この認識で間違っていないが、これもアテネオリンピックからである。そうだったのか。

パラリンピック - Wikipedia

 パラリンピックの意味は、パラレル・オリンピック。私は、ずっとこの解釈でいたが、はじめは、Paraplegic Olympic の意味の造語であったというのを Wikipedia で知る。最近は福祉というか医療という意味合いより競技として認知されているようだ。こうなると問題はオリンピックと共通してくる。オリンピックではハンマー投げで室伏が銅メダルか?ということになっているようだ。前回のアテネ大会でも同じように「いざこざ」があっただけに悲しい。

 今回のパラリンピックで楽しみにしている競技がふたつある。ひとつは、車椅子バスケ。もうひとつは、Oscar Pistorius という義足ランナー。

義足の陸上選手「ブレードランナー」五輪出場へ前進、CAS裁定 国際ニュース : AFPBB News

 Oscar Pistorius はオリンピックに出る出ないで一騒動あったので記憶にある。義足が加速器のようになるのではないかと検証されるくらい速いらしい。

 車椅子バスケは井上雄彦の『リアル』で興味をもつ。

信濃毎日新聞[信毎web] 集大成のパラリンピックへ 車いすバスケ男子監督奥原さん

日本チームの練習を指導しながら、奥原さんは「まちづくりなど物理的なバリアーは確かに改善されたが、心の部分はどうだろうか」と口にした。「北京五輪の終盤、テレビの出演者が『感動が終わっちゃう、明日からどうしよう』って言っていた。おれたちがこれから頑張ろうとしている時なのに」

 申し訳ない気持ちになる。今、NHK 教育でパラリンピックの本日のダイジェストが放送されている。車椅子バスケの練習の様子も放送されていた。すごい体をしている。

 柔道で3大会連続金メダルで、今大会4連覇がかかっていた藤本聡選手のインタビューはよかった。とても、よかった。シンプルであるが、こころが伝わる。インタビュアーの能力の低さも関係なく強いことばだった。

 続きで NHK 教育でパラリンピックの見所という番組が放送されている。矢口真理と益子直美がでている。これはどうでもよい。そのなかで、義足の短距離ランナーの人が興味深い。Oscar Pistorius ではない。申し訳ないが名前を失念してしまった。義足の自分の走りを研究している大学生ランナーというのは「なるほど、やったなぁ」と唸ってしまった。

 もうひとり、還暦の陸上選手、大井利江選手。円盤投げの選手だ。しかも世界記録保持者。マンガでないから笑えない。見た目も、確かに若いとはいえない。「40歳くらいかしら?」と思っていたが60歳ときた。

 14日あるらしい。ちょっと楽しみができた。 

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