Saturday, March 07, 2009

山岡道男 / 淺野忠克 『アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書』

Amazon.co.jp: アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書: 山岡 道男, 淺野 忠克: 本経済の教科書というだけあって、
経済用語や経済現象(?)の説明が主。
それはそれで、私の求めるものでよい。

「アメリカの高校生」というのは必要か?
NCEE(アメリカ経済教育協議会)のスタンダード20が
元ネタだからか?

実生活に使える経済学が必要(pp.6)


とあるが、まさにそう思う。
そのほうが理解もしやすい。

目次
はじめに 「72のプリンシパル」
第1章 家計の経済学―どうすればお金を増やせるのか?
希少性 Scarcity ―資源は有限、人間の欲望は無限
インセンティブ Incentive ―人間の選択は損得に左右される
効率的な選択 Economic Choice ―たくさんの選択肢からどれを選ぶ?
取引とお金 Trade and Money ―取引とはみんなが得をするシステム
労働 Labor ―給料は雇用主と労働者の気持ちで決まる
税金 Tax ―道路、橋、学校、公共サービスの提供に必要なお金
利息 Interest ―預金の金利はガマンに対する見返り
第2章 企業の経済学―経営者は利潤の最大化を目指す
起業家 Entrepreneur ―より大きな報酬のために起業する
企業 Enterprise ―個人的欲望の充足 VS 利潤の獲得
企業は競争する Productivity ―競争が技術進歩と経済成長を生む
均衡価格の作り方 その1 市場価格 Market price ―買い手と売り手の間には市場がある
均衡価格の作り方 その2 消費者の気持ち Demand curve ―価格はインセンティブのシグナルを送る
均衡価格の作り方 その3 売り手の気持ち Supply curve ―価格はお互いの気持ちで決まる
賃金 Pay ―賃金は労働力の需要と供給で決まる
第3章 金融の経済学―銀行から上手にお金を借りる方法
家計と銀行 Savers and borrowers ―あなたの信用で利息は決まる
企業と銀行 Financial intermediaries ―銀行はお金の仲介者
金利 the rate of interest ―金利は景気のブレーキとアクセル
パーソナルファイナンスで見る金利 Personal Finance ―固定金利と変動金利
第4章 政府の経済学―市場も政府も失敗をする
パーソナルファイナンス 国債編 Personal Finance / Government bond ―国債の利回りで景気がわかる
財政政策 Public Finance ―政府は企業の代わりに公共財を作る
経済成長と生産性の向上 Improvement of productivity ―企業は生産性の向上を目指し、政府は経済成長を目指す
市場の失敗 Market failure ―市場は不完全だった、そして政府も不完全だった
第5章 貿易の経済学 ―日本は再び鎖国できるか?
貿易 International trade ―自由貿易は世界全体の生活を豊かにする
外国為替相場 Foreign exchange market ―為替レートは通貨の需要と供給で決まる
索引

が、目次を見てもわかるとおり
パーソナルファイナンスとしては手広い気がする。

経済用語をざっくり知るのによいと思う。
説明が具体的で
中学生でも理解できると思う。

続編があるらしく
『アメリカの高校生が読んでいる資産運用の教科書』
に興味ある。

see also
404 Blog Not Found:ペア書評 - いちばんやさしいファイナンスの本/アメリカの高校生が読んでいる経済学の教科書

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