Friday, October 14, 2005

囲碁で養う考える力

 おそらく、こういった取り組みは前々から行われていたと思う。囲碁であれ、将棋であれ、チェスであれ、算盤であれ。今回注目すべきは「単位」として認定されたことだろう。自分が学生で履修する資格があるならば履修すると思う。

東大、「囲碁で養う考える力」を開講 : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 東京大学は今月、日本棋院のプロ棋士を講師に招き、全学自由研究ゼミナール「囲碁で養う考える力」を開講する。対象学生は教養学部1、2年生で、原則初心者。

 授業は来年1月まで計13回行われ、2単位が認定される。同ゼミナールではこれまでも囲碁の授業が行われたことがあるが、プロ棋士による本格的な指導は初めて。

 教育現場での囲碁の普及を進めていた加藤正夫・前日本棋院理事長が東大に提案して実現した。講師は石倉昇九段、黒滝正憲七段、梅沢由香里五段の3人。授業は18日から始まり、マナーやルールの入門編から、19路盤での対局まで指導する。
 このような相手ありき、ルールありきの攻防の術は、経済には必要不可欠の要素だ。最近の株の問題などもすべてこの原則に則っている。自分としては、小学校や中学校でこのような授業をする方がよいのではないかと、密かに思った。密かにである…

 就職試験でこのようなロールプレイングを課せられたことがある。もっと単純なものだったが、その場でルールを説明されて、目的を設定され、何人かでチームを組んで行った。どこを押さえれば一番効率がよいか、相手の出方を予測し、どれだけ自分たちの望むような動きができるか、など色々な能力、すなわち考え方をこのゲームで見ることができる。このような力を新たに欲しいのか、それともこのような力を持っていないとやっていけないのか、分からないが、確実に選考の基準になっている。求められる能力・力なのである。

 私が、小中学生だった頃、OX(まるばつ)ゲームや7・5・3(しち・ご・さん)なるゲームがあった。これも、囲碁や将棋ほどではないが、考える力を養うイイ題材だと、今思った。今の小中学生はやっているのだろうか?こういったゲームを。それとも、もっとすごいのやっているのかしら?知っている人がいたら教えて頂きたい。

 低年齢で、「相手を出し抜く」「相手の裏をかく」などのネガティブな面が増長するのではないかと懸念する声も聞こえてきそうだが、モノの考え方の順列・プロセスはこの時期に確立されると思う。その確立されたプロセスを高校生ならまだしも、大学生が変える、習得するということは、かなりの労力を伴うのではないだろうか?

 語学然り、モノの考え方などは経験がモノをいうと考えている。1日2日で身につくようなものではないと。そうなると、小学校・中学校が過密になってしまうので、習得の労力などを考慮した抜本的なカリキュラム改革も検討しなければいけない時期なのかもしれない。

 今、ANNの「報道ステーション」を見ながら書いている。今話題のMACアセットマネジメント(通称:村上ファンド)の村上世彰さんが出演している。最近、露出が多く、彼の話を聞く機会が増えた。実に理路整然と、的確に、時にはぐらかしながら、冗談も交えて質問に答えている。ホリエモンや三木谷さんと比べて、個人的には好感の持てる、自分にできるなら真似したい話し方だ。正直、嫉妬する。個人的な経験からも、上記で述べたような力を、もしくはこのような力を習得できるだけの下地を義務教育で培えられたらと思う。

 如何なものでしょう?

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