Monday, November 07, 2005

イサムノグチから見える子ども教育

 去る11月6日、東京都現代美術館で開催されている「イサムノグチ展」に足を運んだ。イサムノグチで私が思い出すものは、「あかり」と「プレイグラウンド」だ。

 インテリアに凝った時期があり、そのときにはじめてイサムノグチの名前を知った。なので、私の中で彼は「デザイナー」という認識だった。チョット前に北海道に彼の最後の作品「モエレ沼公園」が完成したというTV番組を観て、彼が世界的な芸術家だと知った。

 彼の催しを見に行こうと思ったきっかけは、子ども向けのプログラムを用意していることだった。私は常々、芸術は直に見てこそ価値があると考えている。自分の目で、自分の見たい角度から、余計なうんちくも聞かずに観てこそ価値があると。

 が、今回、共感したのはこれとは別のコト。

 最近は私が子どもだった頃と比べても、外で遊べる場所が減っているし、遊んでいる子ども達を見ることも減ったと思っている。そんな時代の流れの中で、彼の「モエレ沼公園」はひとつの希望だと思っている。

 大人も子どもも楽しめる場所は少ない。今は細分化されてしまっていて、異なる世代が関わりにくくなっているのは事実だ。

 これを発端に各地に芸術家がプランナーの公園や広場、遊び場が増えれば、とてもよいことだと思う。それに刺激されて公園などにも芸術家やデザイナーが関わった公共公園なんてのも出てくれれば、イイんだけどなぁ。

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