Monday, November 14, 2005

教員の社会的地位が高いフィンランド

 私もフィンランドの教育は注視しているので目に止まった記事でした。タイトルの「教員の社会的地位が高い」ってのは、今の日本にとっては耳が痛い言葉だと思います。いつから、日本の教員の社会的地位は低くなってしまったのでしょう。

MSN-Mainichi INTERACTIVE 学力とは何か

 この記事にあった話からひとつ。教員になるためのハードルが高いのがひとつの要因ではないだろうか。教育実習が1年ってのは、日本では考えられませんよね?日本では3~4週間でしょ?途中でリタイアする学生もいるっては分かりますね。それだけ、教員になるには厳しい教育を受けなければならないということ。そして、学力だけではなく、この教育実習の間で適正を判断していること。日本は適正は面接と検査。正直申しますと、教員になりたいと考えている今の私にとっては、後者、つまり、日本でよかったなと思ってしまう。とにかく、免許だけはゲットできると。

 でも、こんな考えだからつまづくのかもしれない。フィンランドの教員は、厳しい訓練を受けて、幾重ものふるいにかけられ残ったエリート。そう考えれば、親にはっきりとモノを言えるってのも分かります。今は、正直、教員よりも親のほうが高学歴だったりします。特に私学を断念せざるを得ない子どもの親だったりすると、きっと、先生ははっきりモノを言えないのでしょう。恨めしいキモチがあるから。いつの間にか、教員の社会的地位が低くなってしまったのです。

 「学力なら塾」という調査結果もあることから、公教育は何をすればよいのか見えてくるはずです。そして、公教育だからやらなければいけないことも見えてくるはずです。これを明確にしなければ、現場の先生はいつまでたっても社会的地位の低いまま、いち公務員として罵声を浴びせられるでしょう。

 フィンランドに限らず、北欧は、日本とよく似た経済背景があると、私は考えています。それらを、恥ずかしがらず参考にし、日本の風土に合うよう取込めば、と考えています。難しいですけれどもね……

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