Wednesday, August 09, 2006

英語が嫌い?否、英語の授業が嫌い | 保護者に対するアンケート結果

 最近、良くも悪くも表に出てくる山形県。その山形県で英語授業のカイゼンを図るべく元生徒である保護者にアンケートをお願いし、過去の教育方針の検討をするというからよい傾向だと思う。

保護者半数以上が英語嫌い 訳読中心の授業が原因か(山形) : 学力・授業・部活 : 地域ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 しかし、記事を見る限り保護者は「英語が嫌い」とは言っていない。英語の「授業」が嫌いだったと言っている。英語に関してはむしろ好きというか、モノにしたいと思っていたのではないだろうか?と、個人的には読める。
 中学・高校生の時、英語の授業は嫌いだった――。県教委が、小・中学生の子どもを持つ親を対象に、かつて自分が受けた英語の授業の感想などをアンケートで尋ねたところ、回答した親の半数以上が良い印象を持っていないという結果が出た。県教委は、「英文を音読して訳す授業の仕方が原因だったのでは」と分析。過去の授業の問題点を洗い出し、今後はリスニングや実践的な会話などに力を入れる方針だ。
 しかしまぁ、安直といえば安直な結論の出し方になりそうである。これはいわゆる市場調査という位置づけだと考えているとすると、恐ろしい方向へ進むのではないかと危惧する。
 従来の英語教育が“不評”だったことについて、県教委は、読み書き中心の内容にあると判断。「保護者は、会話を中心にした授業で、日常的な平易な英語を使えるようになることを望んでいる」として、報告書に反映させる方針だ。
 「日常的な平易な英語」ってのは、最終段階の英語レベルだと思っているのだが、いかがでしょうか?このレベルの英語をいつまでに獲得してもらいたいかといった時間軸が記されていないので微妙なところだが、高校卒業時でこれを満足させるには、中学の段階でかなり頑張らないと無理なのではないだろうか。かなり頑張るとはどのくらいかというと、おそらく、現状の高校レベルを中学の段階で完全に終わらせて、後は実際に運用しズレを直す、定着させる時間に費やす必要があると思う。それくらい、実際に使う時間が必要だと思う。

 体系的なかつ継続的な学習ができるようすることが、一番の近道と思っているのだが、どうでしょ?

No comments: