Wednesday, April 11, 2007

数に強くなる

 ようやく読めた。コイツはいつも図書館にいない。あいかわらず、歯切れのよい文章がならんでいる。

Amazon.co.jp: 数に強くなる

 前書の「直観」シリーズとかぶるところが多いのでざっと流し読み。数(かず)を体感的につかむというコアにズレはない。個人的に音に関する部分にひっかかった。

 筆者のように、Cの和音がピタゴラスの定理だとか、オクターブが対数で表せるなどとは考えたことはないが、コードを理解する際には、論理的に覚えた記憶がある。ルート音に3度、5度の音を加えるのがメジャーだとか、7thやadd9はルート音の隣を押さえるだとか、sus4はルート音に対して3度の音を半音上げるだとかと覚えていた。これが実際に役立ったかどうかはわからない。結局、コードは実際に演奏したい曲を練習しながら体得してきたからだ。そして、コードそのものを覚えているのは手だ。sus4はルート音に対して3度の音を半音上げると書いたが、実際は中指の音を半音上げると覚えている。ギターだとこれはより顕著。しかし、7thやsus4、m7-5の響き具合はわかる。それなりにスコアを再現できるので、最低限のことは事足りている。

 本書とは関係ないことがズラズラ続いたが、数を体得することは、単位を明確にイメージできることにつながると考える。小学生が苦手なのは単位だ。それを引きずり、中学になっても単位をイメージできないのが数学嫌いの根底にあると思う。物理、化学は単位との戦いになる。しかし、単位を見れば計算過程が見えてくる。抽象が具体的になるのは単位の理解に他ならないと考える。

 前書でも述べていたがそろばんは、私も推奨したい。自分はそろばんを扱えないから憧れの気持ちもある。

 勉強不足だったのは、アメリカとイギリスではbillionとtrillionの指す数が違うこと。知らんかった。3桁刻みで数えているのは知っていたのでそれでやり過ごしていた。今まで大きな失敗がなかったし、というか、使ったことすらないので…… やはりきちんと調べねばいけぬ。

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