Monday, April 02, 2007

教育力

 現代教職論の副読本にするとよい。

Amazon.co.jp: 教育力

 非常に手厳しいことが書かれているが、自分が教師を求める場合の条件を考えれば、どれも外せないポイントである。特に、『4 試験について考え直す』と『5 見抜く力、見守る力』はプライオリティが高いのではないだろうか。

 試験については、生徒の理解度を測るばかりでなく、教師の伝える技術力を測るものでもある。本書を読んでいて思い出した言葉がある。「ここはいつも(毎年)できないから、注意するように」という言葉である。具体的にどの教科のどの分野ということまでは覚えていないのだが、確かに聞いた言葉だ。内容が難しいから理解し難いと思っていたが、教師も手を変え品を変えして、伝える技術をブラッシュアップしていたのかなぁと考えてしまった。もし、していなかったら残念である。試験が教師の伝える技術力を測るモノとして機能していないのではと、最近では思っている。

 見守る力というのも奥が深い。やはり、さっと手を出し、その場の結果を重視してしまうと思う。これは子どもの評価の仕方にも問題があるのではないかと思うし、教師の評価の仕方にも問題があるようにも思う。

 本書を見ると、教師に『反面教師』はいらないのだなぁと感じる。これは肝に銘じておきたい。

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