Monday, April 23, 2007

星の王子さま

 私はキツネが好きです。

Amazon.co.jp: 星の王子さま

 恥かしながら初見である。少し前に、わんさか『星の王子さま』が出ていたのを思い出して読んでみた。読んだのは岩波少年文庫の改訂版だ。とりあえず王道をと思った。個人的には、倉橋由美子氏翻訳のモノも読んでみたい。

 正直なところ、よく分からない。何度も何度も読まなければいけない。小学校5、6年以上が対象となっているのだが、私だったら泡吹く。というか、小学生にどういったアウトプットを期待しているのか知りたい。

 小学生時分に、これを読み、感想文を書けといわれても、絶対に書けない。大人が読むものというのも納得した。まぁ、それでも「王様がきらい」とか「王子さまが死んで悲しかった」とかくらいは書けそうだ。確実に「よい点」はもらえそうにない……

 子供時分に読んでおり、大人になり再読するとまったく違った「おはなし」になるだろう。私にはそれを味わえないのが残念だ。わがままなバラや頼りない権力者に「ある、ある」と失笑し、いつでも蛇はキーポイントだなと肯き、私を大人にしてくれたキツネをきっと愛するだろう。

 しかし、挿絵がうつくしい。そして、『星の王子さま』という邦題もためいきが出るほどうつくしい。

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