Tuesday, April 17, 2007

入門!論理学

 いやはや、頭がチリチリする内容の本なのだが、読み易さにおどろく。

Amazon.co.jp: 入門!論理学

 これを読んで思い出しのが論理数学だ。「ド・モルガン?聞いたことあるなぁ……」というくらいサビ付いていたが、読んでいるうちに、当時の悶々としていた気持ちだけが蘇ってきた。

 なにに悶々としていたのかというと、本書のコアでもある命題論理そのものだ。命題論理を解くための道具は、それほど修得が困難というわけではない。本書にもあるが、一つひとつは当たり前すぎてありがたみが全くナイ。しかし、問題を解くとしっくりこない。

 それは、しくっりこなかった解が正解であったり、自信満々の解が不正解だったことが多々あったからだ。畳み掛けるようにしっくりこなかった。本書を読んでいても、しっくりこない部分が散見されたが、その度に「おお、そうだ、余計なことは考えちゃイカン」と己に言い聞かせていた。

 論理力の第一歩は、語外の解釈を捨てることだ。わかっちゃいるが、いざというときにはテンでダメだ。文章だと、どうしても引きずられてしまう。まぁ、行間を読んだり、コトバの裏を読む、国語教育を受けてきた賜物だと思う。ある意味、成功でしょう。

 本書は数式がないことを売りにしているようだが、個人的には数式も載せてもらいたかった。解説主体の話だと、具体のなかにいきなり抽象表現が出現して混乱する。それに、数式だと全体をパッと把握できるので、本書のような話し言葉の説明ならば、理解の手助けになると感じた。

 図書館から借りてきが、おそらく購入する。久しぶりのじっくりと読みたい本だった。

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