Wednesday, May 16, 2007

英文法ゲーム104―たった104題が、あなたを英語のできる人に変身させる!

 直訳を推進するやり方だったので手に取った。文法説明の流れも独特だったので参考になると直感したのだが、教える側はとても参考になる。初学者の文法書として最適だと思う。

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 初学者に英語を教える際に一番困ることは、文型以前に句や節だと思っている。句や節は主部、目的語、補語、副詞機能とありとあらゆるパーツ(句や節)になり、かつ、不定詞、分詞など英語らしさを多分に含むもっとも厄介なものである。この本のよいところというか感心したことは、まず、パーツ説明をしてから建設的に文の理解に導いていることだ。これならば、述部動詞を見つけるよい訓練になると感心した。

 そして、直訳にこだわっていることがなんとも憎らしい。今、直訳は悪しきものとして敬遠されているが、1語たりとも見落とさぬという姿勢は文法理解に貢献する。訳しかたは漢文型で、学校文法のそれとなんら違いはない。助動詞を述部動詞とみなす、その大胆さは驚いたが、学校文法のそれと大きな違いはない。

 学校で教える際にもっともスタンダードな教え方としては、まず、5文型を先に教えてから、細かなパーツという流れだと思うが、これが述部動詞の発見を困難にしているのではと思っている。この本の最大のメリットは学びの順番に優れているということだ。

 しかし、一番驚いたことは、上大岡トメが理科大出身だということだ。ほぅ、へぇ……

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