Saturday, May 19, 2007

考えることの科学

 タイトルが漠然としていて何の本だか分かりにくいが、推論を認知心理学の側からのぞいたものだ。

Amazon.co.jp: 考えることの科学―推論の認知心理学への招待

 よくよく著者を見てみると市川伸一氏ではないか。市川氏というと、私には『英語を子どもに教えるな』などの英語教育に関する著書が真っ先に思い浮かぶが、本職の認知心理学の本は読んだことがない。

 4枚カード問題や三囚人問題が載っていたので手にした。論理の本かと思っていたら、なにやら方向性が違う。心理学的なアプローチで話が進むので面白い。メインは確率・統計の世界に関する推論に関するもので、直感と確率・統計論による乖離を認知心理学で説明している。

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