Wednesday, October 08, 2008

世俗なニュースキャスター

 ノーベル化学賞も日本人が受賞できるようだ。これで4人。1日待ち、どのような情報が出てくるのかみていたので、昨日のことについて。

 昨日、ニュースでノーベル物理学賞に日本人が受賞したと聞く。今回の受賞での一番の驚きは南部陽一郎氏の受賞だろう。私は驚いた。ノーベル賞を受賞していなかったのかと。いくつかの報をみると、「ナンブははやすぎた」ということばが目立つ。確かにそうかもしれない。

 しばらくそのニュースを見ていたが途中で消した。キャスターがつまらないことばかり聞くからだ。益川敏英氏、小林誠氏とも大人の対応がすばらしいと思った。

 「私は文系だから分からない」というキャスターばかり。何がわからないのかということだけでもクリアにしておけば、インタビューを受ける側はよい印象を持つのではないだろうか。そのわずかな努力すらもしない。

 益川敏英氏がこんな発言をしている。

最もうれしかったのは2002年に理論の正しさが実験で証明された時で、それに比べればノーベル賞は「世俗的なこと」と照れたように白髪に手をやった。

 おそらく本心だろう。これを変えることができるのはニュースキャスターだと思う。もうひとつ次のレベルに引き上げることができる。受賞を聞いたときの喜び、家族との関係、生い立ち、人なり、どれも興味がないといったらウソになる。しかし、私は順番が違うと思う。

 キャスターはただのスピーカーである。これは私の考え。しかし、ときには自分の知的欲求のために暴走してもよいと思う。人間味がある。政治的イデオロギー、思想で対立するキャスターもいる。なぜ科学にはいないのか。

 今回のノーベル賞受賞で京都産業大学が受賞論文の無料公開を行っているらしい。これはテレビではできぬ、すばらしい対応だと思う。

Open Access Japan | オープンアクセスジャパン - 京産大,益川・小林教授のノーベル物理学賞受賞論文を無料公開

 この騒動で南部氏の経歴をはじめてみたが、29歳で教授ってのはどういうこっちゃ。世俗にどっぷりな人の感想でした。

■生い立ちやひとなりについて
asahi.com(朝日新聞社):29歳で教授、87歳なお最前線 ノーベル賞南部氏 - 社会
ノーベル物理学賞:反戦語る気骨の平和主義者…益川さん - 毎日jp(毎日新聞)
asahi.com(朝日新聞社):英語、大嫌い 授賞式が初の海外 ノーベル賞益川氏 - 社会

■ノーベル賞受賞内容について
日本出身3氏にノーベル物理学賞
asahi.com(朝日新聞社):3氏の著書、増刷へ 小林氏の本は「絶版」から復活 - 出版ニュース - BOOK

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