Sunday, October 26, 2008

お誕生日ありがとう

 すっきりしない曇り空。先週までの爽やかな秋空が恋しい。聞くところによると天気は回復兆しなそうな。

 昨夜遅く、NHK で『お台場から生放送! 秋の夜長もさだまさし』という番組が放送されていた。

お台場から生放送! 秋の夜長もさだまさし

 毎回、視聴者からはがきを受け付けて、さだまさしが選んで読むというラジオスタイル。とてもゆるくていいかんじ。いつもいくつかひっかかることがあるのであるが、今回は特にこころに傷が残るくらい印象深かった。

 お誕生日、ありがとう。

 ドキっとして、ハッとして、なんだかとてもイヤーな感じになってしまった。このことばに対してではない。自分自身に対してだ。深くこころが傷ついた。

 「お誕生日おめでとう」はうつくしいことばだ。だけど私はなぜだか分からないのだが「お誕生日おめでとう」といわれても、笑顔で「ありがとう」とは本心から返せないでいた。年をとって嬉しいだの、イヤだのというのは理解できる。しかし、誕生そのものを祝ってもらっても「だからどうした?」という感じである。

 「お誕生日、ありがとう」ということば聞き、ハッとした。まず、私はこの発想が微塵もなかった。情けないことだが白状する。全くなかった。そして、誕生日を祝う意味がはっきりした。誕生日を祝うのは当事者であり、祝われるのは母親なんだ。当然といえば、当然。でも、気がつかなかった。

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