矛盾とカオスと立川談志
「そりゃたいへんだ!」と返事するような
激しい雨風でも過ぎ去ると物悲しい。
乱れ散った枯れ葉が彷彿させることは
「春の嵐」であったが、
本日の風はまさしく冬の嵐である。

理由は評判がよく、売れているから。
どこの誰の紹介か失念したが、
このセリフいいなぁと思った。
どんなセリフなのか覚えていないのだが、
いいなぁという感覚だけが残っていた。
「こんなのが一杯あるのか」
という期待があった。
近ごろ、名言やらなんやらに妙に惹かれる。
読んでいたらそのセリフにひっかかった。
「お前に嫉妬とは何かを教えてやる」(pp.116)
落語にかぎらず演芸のたぐい、テレビドラマ
映画、小説など人間関係を描いたもの、
広くまとめると人文系に、自分を省いた。
秀逸だと思った。
おもしろかったよ、立川談志が。