Tuesday, January 13, 2009

國弘正雄 『國弘流 英語の話しかた』

Amazon.co.jp: 國弘流英語の話しかた: 國弘 正雄: 本正直なところ今更感、バリバリであるが、
よい本なので書く。

私は著者の國弘正雄氏のことを知らない。
見たこともないし、聞いたこともない。
なのでネット界隈でよい本だと言われても
読む気になれなかった。
本書の分厚さに威圧されたのも理由だ。

しかし、重い腰を上げて読んでみた。
英語学習理論本はお腹一杯であったが、
もっとはやく読んでおけばよかったと
後悔した。

目次
第1部 只管朗読編
私の只管朗読
繰り返すということ
只管朗読にはどんな功徳があるか ほか
第2部 英文法編
私と英文法
文法を知っているということ
文法をめぐるいろいろな主張 ほか
第3部 活用自在編
英会話と活用自在
只管朗読と活用自在
主題レベルの活用自在 ほか
第4部 日本と世界と英語編

英語で考えるとはどういうことか。
通訳するときはどんな頭の使い方
なのか。などは安心できる返答だった。
これだけでも学習のイメージは膨らむ。

正しい英語学習方法はあるのか?
むずかしい問いだと思う。

しかし、私が中学高校のときにやってきた
予習として教科書の英文を訳し、
授業で正しい訳と正誤確認し、
復習でもう一度自力で訳すのは、
効果も効率も悪いやりかただと思う。

これは教員にとって効率的なやりかたである。
けっして、生徒のためではない。

最近では訳先渡しで授業が行われている
らしい。私が受けてきた授業とは正反対の
スタイルである。
しかし、本書を読むと「あぁなるほど」と
腑に落ちると思う。

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