國弘正雄 『國弘流 英語の話しかた』

よい本なので書く。
私は著者の國弘正雄氏のことを知らない。
見たこともないし、聞いたこともない。
なのでネット界隈でよい本だと言われても
読む気になれなかった。
本書の分厚さに威圧されたのも理由だ。
しかし、重い腰を上げて読んでみた。
英語学習理論本はお腹一杯であったが、
もっとはやく読んでおけばよかったと
後悔した。
目次
- 第1部 只管朗読編
- 私の只管朗読
- 繰り返すということ
- 只管朗読にはどんな功徳があるか ほか
- 第2部 英文法編
- 私と英文法
- 文法を知っているということ
- 文法をめぐるいろいろな主張 ほか
- 第3部 活用自在編
- 英会話と活用自在
- 只管朗読と活用自在
- 主題レベルの活用自在 ほか
- 第4部 日本と世界と英語編
英語で考えるとはどういうことか。
通訳するときはどんな頭の使い方
なのか。などは安心できる返答だった。
これだけでも学習のイメージは膨らむ。
正しい英語学習方法はあるのか?
むずかしい問いだと思う。
しかし、私が中学高校のときにやってきた
予習として教科書の英文を訳し、
授業で正しい訳と正誤確認し、
復習でもう一度自力で訳すのは、
効果も効率も悪いやりかただと思う。
これは教員にとって効率的なやりかたである。
けっして、生徒のためではない。
最近では訳先渡しで授業が行われている
らしい。私が受けてきた授業とは正反対の
スタイルである。
しかし、本書を読むと「あぁなるほど」と
腑に落ちると思う。
No comments:
Post a Comment