Thursday, January 08, 2009

教育と競争の愚

教育と競争の関係は悩ましい。

【正論】社会学者・加藤秀俊 「競争」なくして何の教育か - MSN産経ニュース

上述リンクのような主張が「正論」として
まかり通ることに危機感を感じる。

受験や就職、昇進は確かに競争だろう。
椅子取りゲームだからだ。
養老孟司氏が本に書いている。
「名刺には、所属と役職をデカデカと書き、
名前はゴム判ででも押しておけ」と。
上述リンクの競争とはこのようなものだ。
教育における競争は、一体どこで
教育を受けるのかということだけである。

なので、教育というか学習の場に、
競争が必要かどうか考える必要がある。

椅子取りゲームにおいて、
80点と79点は致命的な差である。
しかし、学習の場においては、どうであろう?
学習の場においては100点が求められるのが
ほとんどだと思う。
80点と79点というのは100点までの距離
でしかない。

そして、教育というのは100点から
はじまるのである。
本来ならこうであろうが、我々は
年齢でものごとを考える。
これも悪しき習慣だと思うのだが、
変わる気配はない。

see also
必要のない競争をさせることのどこが教育なのか - 今日行く審議会@はてな

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