Tuesday, December 11, 2007

梅棹忠夫 『知的生産の技術』

 本書を読んでいると、不思議なことに頭の中が整理されているような感覚になる。不思議だ。

Amazon.co.jp: 知的生産の技術 (岩波新書)

 LifeHackの古典ということで読んでみた。いつの時代も同じような苦悩がある。そして、同じような結論にたどり着くものだと思う。最近では、心理学がその領域に踏み込んでいる。市川伸一氏の著書などがそれに当たると思う。学問として成り立つことを切に願う。

 本書は、「メモのとりかた」、「整理」、「読書」、「文章」と多岐にわたる。梅棹忠夫氏は、「京大型カード」の作成者らしい。「京大型カード」という単語は知っていたが、どのようなもので、どのような使い方をするのかは知らなかった。現在では、コンピュータで「京大型カード」を再現できるので、使い方に視点を当てる。

 私がうなったのは、「一枚のカードに、一つの内容」ということだった。これが不思議とすっきりすることだった。でも整理するの大変そうだと思うのだが、読み進めると、「文章」の章でまとめられている。

 もうひとつ、カードの使い方で大切なことは「記録したことは忘れる」ということ。他人が読んでも、理解できる文章で書く。マインドマップとは逆のことをいっているのだが、活用が違う。使い分けが大切だ。私は思いっきり勘違いしていた。

 本書の内容とは全く関係ないが、京都大学ってGoogleのような考え方をもっているなぁと感じた。順番からいえば、Googleが京大みたいだなのだが。

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