苅谷剛彦 『学校って何だろう―教育の社会学入門』
中学生のための社会学入門書。考える力を鍛える材料がこんなにも身近にある。
Amazon.co.jp: 学校って何だろう―教育の社会学入門 (ちくま文庫): 本: 苅谷 剛彦
本書は中学校が舞台である。なぜ、中学校か?それは、小学校と全く違う教育的価値観が導入されているからである。近年はシンボライズされ、中1ギャップということばがある。
Yahoo!辞書 - 中1ギャップ
リンク先を見ると新潟県教育委員会が名付け親らしい。私は中1ギャップについて、リンク先以下のことしか知らない。このような教育問題・社会問題があるのにもかかわらず、傍目には、くだらなく、過度に厳しい校則がなぜまかり通るのか?
本書はそのような疑問に対して答えを示してくれるものではない。むしろ、「もっと悩め」と煽っている。もっともっと考えて、もやもやを自分なりに解消することを勧めている。複眼的思考法を鍛えるためのよい訓練となるだろう。
中学生が本書を読むことは、よい活性作用があると考えられる。しかし、それを受け止める親や教師が真剣に向き合わなかったり、詭弁で逃れようとした場合に、子どもたちが感じるであろう不安感を増大する副作用となりかねない、と考えるとチト怖い。
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本書は中学校が舞台である。なぜ、中学校か?それは、小学校と全く違う教育的価値観が導入されているからである。近年はシンボライズされ、中1ギャップということばがある。
Yahoo!辞書 - 中1ギャップ
リンク先を見ると新潟県教育委員会が名付け親らしい。私は中1ギャップについて、リンク先以下のことしか知らない。このような教育問題・社会問題があるのにもかかわらず、傍目には、くだらなく、過度に厳しい校則がなぜまかり通るのか?
本書はそのような疑問に対して答えを示してくれるものではない。むしろ、「もっと悩め」と煽っている。もっともっと考えて、もやもやを自分なりに解消することを勧めている。複眼的思考法を鍛えるためのよい訓練となるだろう。
中学生が本書を読むことは、よい活性作用があると考えられる。しかし、それを受け止める親や教師が真剣に向き合わなかったり、詭弁で逃れようとした場合に、子どもたちが感じるであろう不安感を増大する副作用となりかねない、と考えるとチト怖い。
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