Tuesday, December 25, 2007

天外伺朗 / 茂木健一郎 『意識は科学で解き明かせるか―脳・意志・心に挑む物理学』

 天外伺朗氏と茂木健一郎氏との対談本である。「不思議な組み合わせだ」というのが、私の感想である。Googleさんに問い合わせてみるとそうでもないらしい。

Amazon.co.jp: 意識は科学で解き明かせるか―脳・意志・心に挑む物理学 (ブルーバックス)

 本書をつきつめてまとめると、意識をどう捉えるか、それが問題だという。わかりやすい。タイトルままである。

 コトの発端は量子力学としている。なぜ量子力学なのかというと観測問題がキモである。これが活性剤であり、ワルさをするトリックスターだ。なので、量子力学が本書の大半を占めている。これはこれで、私は有意義であった。本書を科学史としてみると面白いと思う。

 全く関係ないが、本書pp.83-85にある熱力学の第二法則の好例とされる、グリセリンの中で拡散するインクの実験を見たことがある。現在は削除されてしまっている。残念。

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