Friday, December 28, 2007

内井惣七 『パズルとパラドックス』

 Lewis Carrollが数学者であることを知ったのは数年前である。

Amazon.co.jp: パズルとパラドックス

 ナンセンス本として『アリス』は有名らしい。私はナンセンスが何なのかよく分からない。「くだらない冗談」というくらいの意味だろうか。なぜ「くだらない」のか?冗談の意味が分からないからだろう。冗談の意味は何か?ことばや文化とされているような気がする。「外国人と笑いのツボが違う」という言い方を聞く。本書は「いやいや、それらを差し引いても面白いですよ」という。差し引いて残るもの、論理だ。

 本書は論理の本である。論理パズルであるが、論理でよいだろう。これらの違いがよく分からない。読み進めるとゲーデルの不完全性定理にたどりつく。不完全性定理に耐えられるだけの下ごしらえもしてあると思う。

 本書で残念なところは、関西弁?大阪弁?で書かれていることである。『アリス』と論理を絡めた、この手の本はいくつか確認しているのであるが、縦書きではなかったと思う。縦書きが本書を手にした理由に含まれている。しかし、横書き以上に関西弁がストレスになった。

No comments: