Thursday, March 09, 2006

「近所の子もどうぞ」宇都宮大キャンパスに保育所開設へ

 いまひとつ記事の真意を理解できていない私ですが、ひとつの新しい流れになる予感がします。

asahi.com: 「近所の子もどうぞ」宇都宮大キャンパスに保育所開設へ - 教育
 「大学のキャンパス内に保育所をつくりたい」――。宇都宮大学教授らの働きかけで、この秋、宇都宮市にある同大学内に私立の認可保育所が開園する。同大によると、医学部のある国立大学で付属病院で働く看護師らのために保育所を設ける例はあるが、周辺地域の子どもを受け入れることを設立当初から掲げているのは全国的に珍しい試みという。

 「ゆりかごから老後までみんなに使ってもらえる、そんな地域に開かれた大学になれたら素晴らしいでしょ」。中心になって活動してきた同大教育学部の金崎芙美子教授(63)は、保育所をつくる理由をこう語った。学内に保育所のない時代、働きながら子どもを育て上げた経験がある。

 国立大学の法人化で「地域貢献」がキーワードになると見込んで、03年に構想を具体化。市や大学と交渉してきた。

 近くにある市立保育園の老朽化が進んでいたこともあって移設民営化が決まり、大学からも無償で土地を借りる約束を取り付けた。学内では教職員に働きかけて設立準備委員会を設置。募金で、教授や職員、周辺の商店から計3200万円を集めた。

 保育所の名前は「宇都宮大学まなびの森保育園」。定員は90人で0~5歳児が対象。運営母体として社会福祉法人「峰陽(ほうよう)会」を立ち上げる。大学付属機関にはならないが、教育学部長が理事に就任するなど、大学との連携を図る。

 教授らは10月の開園を心待ちにしている。「保育所ができたら食育のテーマで支援したい」「留学生の利用を見込んで異文化教育をしたい」

 3月で退官する同大工学部の浅野功義教授(65)は、寄付だけではもの足りず、今後も保育所にかかわる決心をした。「4月から教育学部で勉強し直して保育士の資格を取ります」。資格取得までの2年間は「用務員のおじちゃん」になり、子どもたちと対話するのを楽しみにしている。

 金崎教授は言う。「法人名の『峰陽』はキャンパスのある峰町と陽東の住所から名付けました。抱擁、愛の意味もある。しっかりと抱きしめて保育所から愛を広げていきたい」
 職員の子ども専用というのではなく、地域に開かれた保育所が大学の敷地内にできるのが国内初ということですよね。国立大学の法人化が契機らしいが大学に作るメリットがいまひとつ掴みきれない、私です。

 「新しい流れ」と書いたのは、親が子どもと触れる時間が減ったと、行政やお偉いさんは発しているが、対策としては働く場に保育所ないしそれに準じる施設がない限り、今の仕事のスタイルからすると改善しない。一緒に出社し、一緒に退社し、一緒にお昼を食べる、などのことができるのが、今の仕事スタイルでできる最大限のことではなかろうか?ということ。

No comments: