Thursday, March 30, 2006

学習技法としてのペアプログラミング

 一昔前に非常にはやった「仕事のしかた」である。ペアプログラミングという言葉より「XP」という言葉の方が理解し易い方も多いはず。KSSブログの記事にも書いてあるように作業効率もさることながら、スキルの共有や、進捗状況の共有などプロジェクトとして成長していくために必要な教育やノウハウ、問題解決などを特別にミーティングなどを開かずとも必然的に伝える機会が増えるので、風通しのよい「仕事流儀」として注目された。

KKSブログ: 学習技法としてのペアプログラミング

 KSSブログではペアプログラミングは「作業者間のノウハウが共有され、スキル向上につながる」ということをポイントとしておいており、学習技術としてペアプログラミングを導入することで相乗関係的なスキルアップが望めると言っているように聞こえるが、よく読んでいくとそうでない。

 KSSブログがポイントとして注目している「作業者間のノウハウが共有され、スキル向上につながる」ということを期待効果としてはおまけみたいなもので、コーディング現場ならば、主幹はProductsとModuleの関係理解だ。つまり、仕様の理解、特にI/Oまわりになる。

 学習に置き換えると、「なにを学んでいるのか?」と「つまづいたポイントはどこか?」といったことだろうか。KSSブログの言葉だと
参加者全員に全体像やフォーカスするポイントが見えるようになり、先が読めるようになる。先が読めるようになれば、頭の対応はスムーズに行なわれ、いらない混乱は少なくなる。
と言ったことだろう。

 KSSブログでは子どもの学習技法として書かれているが、教員がやるべき技法だと考える。というか、教員は、このようなペアプログラミングの本質にマッチするような職場にいるので、伝統的に、無意識に本質的な部分は行っているはずだ。ただ、それが当たり前過ぎて、特別なものと感じていなかったのだろう。ペアプログラミングやXPといった考え方も、簡単に理解できるはずで、その効果も想定できるのではないか?

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