Monday, August 27, 2007

知的複眼思考法

 量子力学ですな、こりゃ。

Amazon.co.jp: 知的複眼思考法

 社会学でも、社会現象の一般化というのであれば、その基礎・基本は科学と同じか。本書を読むにあたり、いくつかのレビューを見た。その中には「クリティカル・シンキング」であるとするモノがいくつかあった。私はクリティカル・シンキングに疎い。しかし、科学となれば違う。

 もし、私が本書から受けた印象、量子力学というものと、いくつか言及のあるクリティカル・シンキングというものが合致するのなら、理系人間はニュートン力学から量子力学へ移った理由を自分なりに理解できた、その感覚を再利用できる。

 思考法そのものの理解は困難ではない。しかし、これを利用するとなるとどうしても知識が鍵となる。知識がなければ、複眼的に問いを立てることができないだろう。そして、論理的一貫性を確保する力、それを批判する力。もっとも大切だと思われるのは、己の価値観や感情、情緒などの主観の扱い方だ。

 久しぶりに時間を忘れて読んだ。何度も読み直したほうがよい1冊だ。先日書いた、『英語教育7つの誤解』は英語教育に対する複眼思考法を実施している書籍だと思う。

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