Saturday, April 05, 2008

バット・コミュニケーション

 快晴。昼間の自転車は、ほんとに気持ちがよい。

 役所へ行く。細かいことはコンシェルジュに聞けばいいと思っていた。大失敗。小さい頃に訪れたきりなので、何がどこにあるのやらトンと見当がつかぬ。駐輪場すらどこにあるのか分からない。不安だった。

 ロビーに入る。とても、豪勢なロビーだ。「豪華な庁舎をもつ行政府は、なんたらかんたら」ということばがアタマに響く。申し訳なさげに、インフォメーションセンターらしきものが、少し歩いたところにある。

 ウソを言ってはいけない。もしくは、不確実な情報を自信満々に言ってはいけない。もちろん、コンシェルジュは「正しい、正確な、客観的な情報だ」と、信じて疑わないのだろう。「それについては、こちらに書いてあるように、うんぬん」といわれても、「おたくは文章が読めないのですか」と言いたいところをグッと我慢し、これはまずい「ありがとう」と伝え引き下がる。悪気がなければいいのかというと、許されるのは子どもに限る。バット・コミュニケーションだ。

 久しぶりに自転車乗りの手信号を見た。「あっ、手信号だ」と思ったが混乱した。その人は、左手をまっすぐ伸ばした。確か手信号には3つの意味があったと思い出した。

 右折、左折、停止。この3つだったと思う。今日見た、手信号は私の記憶の中では「停止」だった。混乱したのは、次の動作。スピードを緩めることなく私側に、former からすれば左折してきた。ディスコミュニケーションだ。

 マニュアルは発信者にとっては、とても便利なモノだ。私もその恩恵を多分に受けている。しかし、一方通行になりやすいということをアタマの片隅においておかなければいけない。共通理解されていることは、私たちが思っているより少ない。バット・コミュニケーションとディスコミュニケーションは違う。ディスコミュニケーションは共通理解の欠如だが、バット・コミュニケーションは個々人によりそうだ。

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