Thursday, April 24, 2008

いっち、に、いっち、に

 以下の記事を見ていたら思い出した。

ランドセル用の新型防犯ブザーベルトが売り上げ好調 - Ameba News [アメーバニュース]

防犯ブザーはランドセルの側面に吊り下げたり首に掛けたりして使用するが、ランドセルの側面ではとっさに手が届きにくい。首に掛けていると何かに引っかけてしまったり、首を絞められる危険性を懸念する声が多かった。

 今は小学生、全員がもっているといっても言い過ぎではないと思う。ちょこちょこ歩く低学年の子どもたちはもちろん、ランドセルを背負っているのが罰ゲームではないかと思うような大人びた高学年でも例外ではないだろう。

 ある晴れた日、すこし遅い昼食のためにコンビニへいった。小学校低学年の下校時とかぶってしまった。「あれ、こんなにはやく帰れたっけ?」などと、思い出しても思い出せない記憶と格闘することもなく、ぼけっと歩く。

 私のころは、集団登校をしていたが、集団下校ではなかった。現在は、集団下校らしい。蛍光緑のジャンパーを着た、地元の有志の方であろうか、その人が集団の先頭を率いて歩いている。集団の尾には先生らしき人が目を光らせている。

 蛍光緑のジャンパーを着た有志の方にとっては、集団の構成員は孫の世代になるであろう。とても和気藹々としながら、どちらも楽しそうに家路についているようにみえる。

 子どもに団体行動をとらせるのがどれだけ難しいか?年の功か、蛍光緑のジャンパーを着た有志の方はうまい具合に団体行動を子ども達にとらせていた。

 「はい、いっち、に、いっち、に、……」

 子どもたちが答える。

 「ビー、ビッ、ビー、ビッ、……」

 リンク先の商品と同じようなランドセルの肩紐(?)のあたりについているであろう防犯ブザーの音である。

 ずっこけそうになったが、まぁ、平和な証拠だろう。

 このあたりでは、きっと、小学生が携帯している防犯ブザーが鳴っても、蛍光緑のジャンパーを着た有志の人たちと、和気藹々、楽しげに家路に着く子どもたちの笑顔が思い浮かぶのだろう。

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