Wednesday, April 30, 2008

茂木健一郎出前授業

 以前、茂木健一郎氏が中学校で授業をしたということを聞いた。「授業をした」ということだけを聞いていたので、どんな内容の授業をしたのだろうと興味あった。

 クオリア日記のほうでも「授業をした」ということにだけ触れて、韓国へ行ってしまったので、どういう内容かお目にかかれないのかと思っていた。

asahi.com:脳を活かす勉強法 意欲引き出し「癖に」 - 頭がよくなる!? - 小中学校 - 教育

 「できることをやっても脳は喜ばない。無理そうなことをクリアすると、ドーパミンが大量に分泌され、『癖になる』」

 子どもたちに脳の働きについて説明する茂木健一郎氏=東京都杉並区の中瀬中学校、山谷勉撮影  テレビでおなじみの脳科学者、茂木健一郎さん(45)が18日、都内区立中学校の教壇に立った。脳をフル活用し、学習意欲を引き出す勉強法を教える出前授業だ。

 まずは「自己批評」から。自らの弱点を書き出し、全員の前で発表する。「なるべく具体的に。エピソードも交えて」と茂木さん。

 男子生徒は「僕は集中力がありません。この間も、テスト前なのに2時間も机でぼーっとしていました」。「逆にどんな時に集中できる?」と問われると、「いま折り紙にはまっています」。

 「そう。重要なヒントがあったよ。好きなことには集中できて時間を忘れてしまうね。脳はこの『フロー状態』が大好き」。ここからは「茂木先生」の独演場。いわく、計画を立てる必要はない。集中を妨げる雑念を感じる前に、思い立ったら即勉強、1分でも没入する。この回路さえできれば、後は体が勝手に反応する……。

 ほほーっ、と生徒たち。「メタ認知」「強化回路」などの用語にも、興味をそがれた様子はない。

 今回の授業は、以前から中学生への語りかけを希望していた茂木さんがPHP研究所と区に相談し実現した。「自分を振り返っても一番難しい年代。受験勉強は知的探求と矛盾しないし、『学習』はどの分野でも一生続けられることをつかんで欲しかった」

 見学した父母代表の唐沢弘子さん(48)は「小さくても成功体験と自発性が大切なんですね」。2年生の村上稜君(13)は「この勉強法で今年中に英語で100点を取ります」と宣言した。

●実践的助言、本でも

 茂木さんが昨年末に出版した「脳を活(い)かす勉強法」(PHP研究所)は45万部を超えた。「全力を尽くせば乗り越えられそうなギリギリの課題、壁を見つける。それは自分にしかできない」「他人との比較はデメリット」「時間を徐々に短くし、脳に負荷をかけて」など、今回の授業でも出た実践的な助言が詰まっている。自らも中学生の父親である茂木さんは「同様の授業を今後も継続的に開催したい」という。問い合わせは同研究所文芸出版部(03・3239・6256)へ。

 どうやら PHP 研究所とのコラボ企画らしい。杉並区もいろいろがんばっているなぁと感心する。

 で、なにをしたのかというと「自己批評」らしい。記事には「まずは……」とあるが、これしか書かれていない。「まずは……」ときたら「自己批評」以外の「ほかは……」を期待する。Web 版は短く編集でもされているのか?

追記
 PHP 研究所のホームページにもちょっと載っていた。

インフォメーション | 書籍 | PHP研究所

茂木健一郎先生の特別授業が開催されました!

 4/18(金)『脳を活かす勉強法』が45万部突破し好調の、茂木健一郎先生が杉並区立中瀬中学校で特別授業を行いました。

 最初の授業は5時限目。2年生の1クラスを対象に「自己批評プログラム」と題し、自分の欠点をみんなの前で発表するというユニークなもの。

 当日は教育委員会の方々や取材陣などが大勢詰めかけ教室は鈴なり状態。

 最初は生徒さんによる“自分の欠点”の発表でしたが、途中からなぜか担任の先生へのダメ出しに!

 茂木先生の「人生は自分の気づいていない欠点を見つけていくこと、自分を受け入れることでよりよい人間になれる。」という熱いメッセージに生徒のみなさんも一生懸命耳を傾けていました。

 6時限目は2年生全体と保護者の方を対象に体育館で行われました。

 ここでも茂木節が広い館内に響き渡りました。生徒の皆さんも積極的に発言され、授業は大いに盛り上がりました。

 気さくな先生の人柄に生徒のみなさんもみるみる打ち解けた様子で、終業後も茂木先生の周りに自然と生徒さんの輪ができるという、心熱くも微笑ましい授業となりました。

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