Monday, April 07, 2008

Roald Dahl 『Charlie and the ChocolateFactory』

Amazon.co.jp: チョコレート工場の秘密 - Charlie and the ChocolateFactory【講談社英語文庫】: ロアルド ダール,Roald Dahl,Quentin Blake,クウェンティン ブレイク: 本 しばらく、本棚の肥やしとなっていた。偶然、日本語訳を見つけて「そういえば、読んでいないなぁ」と思ったのがきっかけ。日本語訳はなんだかんだで読んでいない。

 本書を知るきっかけは、Johnny Depp の『チャーリーとチョコレート工場』だ。もちろん、映画は……見ていない。予備知識ゼロで読みはじめた。

 本書は児童書である。Amazon の年齢対象の項には「9 - 12歳」とある。小学校高学年にあたる。英語レベルは、手元にある本によると「TOEIC レベル 400点~」とある。まぁ、TOEIC レベル400点がどの程度のモノなのか、私は知らないのでなんともいえない。Wikipedia によると TOEIC 400点は D ランク(220点~465点)で評価は

国際コミュニケーション英語能力テスト - Wikipedia

通常会話で最低限のコミュニケーションができる。

とある。

 TOEIC のオフィシャルサイトから引用らしいのだが、引用先のページが削除されているので、現在は不明瞭である。が、本書が発行された2005年では、TOEIC はリニューアル前(リニューアルは2006年5月)である。

 さて内容であるが、Mr. Willy Wonka が人気あるのだろう。Johnny Depp が演じた影響もあるだろうが、奇想天外、はちゃめちゃ、不思議の国の人という感じがビシビシ伝わってくる。がしかし、個人的には Grandpa Joe が好きである。なんせ

He threw up his arms and yelled "Yippeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!" And at the same time, his long bony body rose up out of the bed and his bowl of soup went flyng into the face of Grandma Josephine, and in one fantastic leap, this old fellow of ninety-six and a half, who hadn't been out of bed these last twenty years, jumped on to the floor and started doing a dance of victory in his pajamas. (pp.61)

 7ページ目の挿絵のおじいちゃんからは想像できない、62ページの挿絵がかなりツボった。"Yippeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!" である。いったい、いくつ "e" があるのだ。かなりかわいい。私がおじいちゃん好きになるのには伏せんがある。7話に「Grandpa Joe Takes a Gamble」というのがある。明らかに Charlie より興奮している。

 Oompa-Loompa もよい味をだしている。皮肉たっぷりの詩でフェードアウトするさまはいやらしい。しかし、これが救いのような気もする。個人的に、ここの英語が苦しかった。途中何かを掴んだのであるが、今ひとつぼやけている。宿題だ。

 本書は挿絵もいい。Quentin Blake という人の仕事らしい。ホームページはすばらしいイラストが多くある。

Quentin Blake Official Website

 さて英語であるが、よいリズムである。噛むことなく読めると、最上級の喜びがある。逆につっかかると、気持ちよいリズムがあるのではないかと発音を調べ、アクセントを調べ、などなどやりたい衝動に駆られる。これは使えると思った。そうしたら案の定、同じように思っている人がいた。齋藤孝氏の『話上手 聞き上手』(ちくまプリマー新書)の「音読で抑揚を学ぶ」にて絶賛されている。ここで、オーディオ・ブックがあることを知る。

 私もオーディオ・ブックを手に入れようと気持ちが揺らぐ。が、ここで少し気に入らない。オーディオ・ブックの方が DVD より高額なのである。高額であるといっても 3000円くらいなのだが、DVD は 1500円である。ちょっと、悩む。映画も見ていないので、両方購入してもいいのだが、なんか納得いかない。

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