Wednesday, April 30, 2008

金谷憲 『忙しい人の多読トレーニング・メニュー』

Amazon.co.jp: 忙しい人の多読トレーニング・メニュー: 金谷 憲: 本 多読ということばも英語学習法として認知されてきたと思う。英語学習のことばとしての多読を簡単に説明すると、やさしい英語の本を多量に読むということになる。

 やさしい本とは?多量ってどのくらい?

 直感的に、やさしい本というと「内容のやさしい」本だと考えがちだ。間違いではないが、多読に関しては「簡単な単語で書かれた本」ということだ。簡単な単語とはなにかというと、その単語を知っているかどうか。いたってシンプルである。結果、内容がやさしくなることもあろうが、内容的にはむずかしくても簡単な単語で書かれた本はやさしい部類に入る。

 「やさしい」はもうひとつレベルがある。それが内容だ。上ではむずかしい内容でもやさしい単語で書かれていれば「やさしい」本としたが、本書では、

 どんなに難しい本でも、寝転がって読もうと思えば読めないわけではありませんが、本来、机に向かって背筋を伸ばし、精神を集中して読まなければ頭に入ってこない、というような本はやめておきましょう。(pp.16)

 量について、有名どころでは100万語などの具体的な語数がある。もしくは、ベーパーバックの高さが 30cm とか 40cm とか、高さで計ることもある。本書にはこうある。

ページ数より、冊数で勝負しよう。(pp.22)

 本書は「トレーニング・メニュー」である。多読をトレーニングにするためのメニューが書かれている。レベルアップの仕方はあまり見ない。

 あまり書くとネタバレになるので、ひとつだけ書く。読みのスピードアップ。それが最初の課題だ。

No comments: