坊っちゃん
あれ?こんなにおもしろかったっけ?
Amazon.co.jp: 坊っちゃん
はじめて読んだのは、小学校高学年時分に課された読書感想文だったと記憶にある。家には母親が学生時分に読んでいた岩波文庫版があったので、これを読んだ記憶もある。しかし、漢字だらけで、ひとつも筋を追うことができずに徒労した。そして確か、放り投げた。感想文がどうなったのかは記憶にあらず……
それ以来、文学作品は毛嫌いしていたが、最近になってから英語版でメジャーな作品を読むようになってから日本語版も読むようになった。
今回も、とりあえずメジャーどころと考えて、一度は断念した岩波文庫版を読んでみた。漢字はあいかわらず難しいが、ぐいぐい物語に引き込まれる。こんなにおもしろかったのかと、おおいに落胆した。10代は全く本を読まなかったので、たのしみが多分に残っていると嬉しくなった。と、自己弁護してみる。
しかし、イヤなヤツが多い小説だ。読んでいて、すっきりしないのは私だけだろうか。坊っちゃんも坊っちゃんで、融通が利かなさ過ぎる。確かに、竹を割ったような性格設定は小説の基本だが、現代の複雑な心理描写が主体の小説やマンガを読んでいると、イライラしてしまう。きっと、学生時分にやさしい言葉で書かれている少年文庫などで読んでも同じコトを感じただろうなぁ。
しっくりこないのが妙にリアルで、腰が据わらない感覚は現実を直視させる。祭りの後の静けさと、私は『坊っちゃん』を形容するが、これがたまらなくリアルなのだ。
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はじめて読んだのは、小学校高学年時分に課された読書感想文だったと記憶にある。家には母親が学生時分に読んでいた岩波文庫版があったので、これを読んだ記憶もある。しかし、漢字だらけで、ひとつも筋を追うことができずに徒労した。そして確か、放り投げた。感想文がどうなったのかは記憶にあらず……
それ以来、文学作品は毛嫌いしていたが、最近になってから英語版でメジャーな作品を読むようになってから日本語版も読むようになった。
今回も、とりあえずメジャーどころと考えて、一度は断念した岩波文庫版を読んでみた。漢字はあいかわらず難しいが、ぐいぐい物語に引き込まれる。こんなにおもしろかったのかと、おおいに落胆した。10代は全く本を読まなかったので、たのしみが多分に残っていると嬉しくなった。と、自己弁護してみる。
しかし、イヤなヤツが多い小説だ。読んでいて、すっきりしないのは私だけだろうか。坊っちゃんも坊っちゃんで、融通が利かなさ過ぎる。確かに、竹を割ったような性格設定は小説の基本だが、現代の複雑な心理描写が主体の小説やマンガを読んでいると、イライラしてしまう。きっと、学生時分にやさしい言葉で書かれている少年文庫などで読んでも同じコトを感じただろうなぁ。
しっくりこないのが妙にリアルで、腰が据わらない感覚は現実を直視させる。祭りの後の静けさと、私は『坊っちゃん』を形容するが、これがたまらなくリアルなのだ。
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