Wednesday, June 06, 2007

はじめてのラテン語

 私はラテン語を学問として学んだことがない。欧州の友達と話をしていると、「ラテン語やっていたからね。」という台詞を幾度となく聞く。意味が分からない。なので、考えた。

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 私は英語の勉強をする以前は、ラテン語がヨーロッパの言語の祖先だと思っていた。時間の経過とともに、各国で土着し、方言と化して独立した言語になったと。きっと、こう思っているのは、私だけではないと思う。だから、ラテン語を勉強すれば、ヨーロッパの言語を習得する際にアドバンテージになる、と納得していた。

 もちろん、上に書いたことは間違っている。しかし、この知識でヨーロッパの人間と話をしていてもかみ合ってしまうので困ったものだ。まぁ、日本語における漢語と同じようなものだ。ミトコンドリアのよう、なくてはならないモノとして母体に組み込まれているとは、よく形容したもんだ。

 本書は、ラテン語そのものの入門書だ。それだけに、敷居は高いように思える。まぁ、ざっと眺めるだけでも面白い。ちなみに、Wikipediaのラテン語の項は本書を参考に書かれている。本書は、竹内薫氏の『「ネイチャー」を英語で読みこなす』の巻末にリストアップされていたので読んだ。英語にどう結びつくのか、まだ分からない。

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