Saturday, June 16, 2007

受験基礎力をつける本

 灘にかぎらず私立って、やっぱり工夫しているんだなぁとつくづく思う。

Amazon.co.jp: 和田式合格のストラテジー〈5〉受験基礎力をつける本―“基礎固め参考書”の徹底攻略術

 世間では、和田秀樹氏の受験に関する著書は「和田本」と呼ばれているようだ。氏の著書の特徴は、勉強方法や参考書の使い方であるようで、これもその例外ではない。

 特に、参考書の使い方はよい。本書は英語がメインのようだが、学習者のレベル別に参考書を提示してくれているので、参考になる。自分で新しいモノを作ったりしないで、既存のものを活用しましょうという、学校の先生目線でかなり熟考されていると思う。私は本書にある参考書を使ったことがないのですが……、こういう人間には重宝です。

 かつて、『灘中の数学学習法』(日本放送出版協会)というのを読んだとき、灘中では、「中学の内容は、1年半で終わらせる」というのを強烈に覚えていた。他教科ではどうなのだろうと思っていた。本書には英語でも、やはり、「中学の内容は、1年半で終わらせる」と書いてある。素晴らしい。

 しかし、この差は一体なんなのだろう?

 確かに、灘の生徒は受験を受けて入学しているのでモチベーションが高い。なので、ちょいと壁が高くともついてこれる。と、考えるのが普通か。中高一貫校ってのも要因か。

 私は、公立でも同じように、1年くらいでチャチャと終わらせて、2年かけてトライ・アンド・エラーを繰り返すというのがいいと思うのだが……。本書にもあったが、「後戻りする勇気」というのが公立ではやりにくいと思う。時間的余裕がないし、試すだけの知識のたくわえもない。

 もっともネックになっているのが、学生の評価の仕方だと、個人的には思っているのだが……

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