Friday, June 29, 2007

TIMEを読むための10のステップ

 PVを稼ぐブログタイトルとしては秀作のひとつだろう。しかし、これは書籍名であり、私のオリジナルではない。

Amazon.co.jp: TIMEを読むための10のステップ

 本書の表紙に、「ユニークな10の方法で『タイム』が読める!」とあるが、実際は、半分くらいだろうか。その10のステップは以下
STEP1 いつもカバンに『タイム』を2冊
STEP2 コンピューターを活用して
STEP3 『タイム』を読むのは何のため?
STEP4 単語を覚えるにはコツがある
STEP5 カンマとダッシュを意識しよう
STEP6 準動詞をマークせよ
STEP7 文に名詞・形容詞・副詞の働きをさせるもの
STEP8 言い換えを見抜こう
STEP9 『タイム』に挑戦!
STEP10 これからの勉強法

 STEP1~3は『タイム』は見栄で読むんじゃないよということを言っている。ごもっともであります。発行が1999年ということもあり、コンピュータの利用を勧めているが、今は当たり前だろう。時代を感じる。

 『タイム』を読むために必要なスキルとなると、STEP4~8だ。

 STEP4は、外国語を学ぶ際の永遠の課題ともいうべき、ボキャブラリに関すること。特効薬がない。本書にもあるが、基本は1分野ずつカバーしていくしかないと思う。その分野の専門用語は日本語でも同じだと思うので、きっちりと理解するのが、もしかすると、特効薬なのかもしれない。

 その他、副詞について言及があるのだが、確かに難しいと思う。
副詞は普通、意味を知らなければ、無視して読んでいっても文全体の意味は大づかみにならわかるのですが、文修飾副詞は書き手の判断を表しているだけに、記事を正確に読もうと思ったら決しておろそかにできないのです。(pp. 52)
 まったくその通りです。副詞はしつこく、しつこくやったほうがよい。

 STEP5は句読法である。あまり、学校では習う機会がないのではないだろうか?コロン、セミコロンなども書いてあると親切かなぁと思う。

 STEP6~7は文法事項です。文の骨組みを理解するのに重要なことなので、受験英語を思いだしましょうということだ。
受験勉強で精読の練習(英文読解)はしてきたはずですから、『タイム』をよめるようになりたい、というこの本の読者のみなさんは、「多読」を基本にしてください。(pp.4)
 この1文に集約されてしまう気がしないでもないが、受験英語を非難している暇があったら、それを実際に使ってみいってことだ。しかし、精読から多読への移行は精神的に負担が大きい。じっくり、自分を納得させながらやるといい。スポーツと同じで繰り返しやることで、体に馴染んでくる。

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