Tuesday, July 17, 2007

勉強法が変わる本―心理学からのアドバイス

 「脳科学でも証明!」などと書かれた本より胡散臭さはないが、「心理学からのアドバイス」という一言が、もしかしたら、読者を遠のかせてしまっているのかもしれない。

Amazon.co.jp: 勉強法が変わる本―心理学からのアドバイス (岩波ジュニア新書)

 2000年発刊の市川伸一氏による勉強法本。高校生向けの本らしいのだが、中学生でも、大学生でも、学校の先生でも、お父さん・お母さんでも読んでみることをお薦めする。

この本を読んだ読者は、勉強法のハウツー本に振り回されないで、それらをうまく利用できるようになってもらえると思う。(pp.vii)


 私がお父さん・お母さんに勧めるのはこの点。本書を読み、どのように感じるかは、個々人により様々だと思う。もちろん、様々で問題ない。しかし、教育、もしくは学校教育に対して、一貫した何かを家庭と学校、そして社会と共有できればいいなと思った。

 偉そうなことを書いているが、「一貫した何か」が何なのか自分でもクリアではない。

 本書では心理学の王道であろう、「記憶」と「理解」、「考えること」について説明されている。主な教科は数学と国語だ。これは、「学問は抽象から具体へ、具体から抽象へ」ということが理解し易いためだと思われる。

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